日暮らし 上

2006年10月7日 読書
ISBN:4062127369 単行本 宮部 みゆき 講談社 ¥1,680

上手いですね〜〜ほんま、ミヤベという作家は。
「ぼんくら」と言う本の続編らしい(読んだが
内容はすっかり忘れた)けど、

その時はそうと気づかないけれど
それは初め細い水の流れだったのが
最後には一本の川になる…そんな感じの
持って行き方が素晴らしい!!!!

別の本では「端役」だったのが
こちらの本ではしっかり「主役」を
勤めれるだけ全てのキャラに個性とか
伏線になるだけの深みがあるんでしょうねえ…
上手いわ〜〜〜〜

なのに映画化されると途端に「駄作」に
落ちてしまうのはなぜ???

「上」の中で「嫌いの虫」という短編があります。
一組の夫婦が「好きなのに旦那は心あらずで、
もしかして他に好きな人が…」といらいらしている。
それと平行して隣の夫婦の嫁はある日ふらりと
家を空ける。旦那は浮気しているのでは、と
いらいらしている…と二組の夫婦を通して
相手のことを思えば思うほどこのまま
心ともども戻ってこないのでは…疑心暗鬼。

好きだから余計に相手の気持ちが分からなくて
嫌いになる、嫌いの虫じゃなくて好きな虫なのに…
っていうとこがオイラの気持ちと重なるんだよね…

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