燃えつきるまで

2006年10月11日 読書
ISBN:4344001982 単行本 唯川 恵 幻冬舎 ¥1,575

さっきまで一緒にビデオ見ていた
男に突然「別れないか?」と
言われるのって、どうかと思う。

別れるって「ここがいや、あそこもいや」
が積もり積もって、でも、段々嫌になるから
その態度も距離も自然と開きがちだから
双方、仕方ないよね、って思うものだと思っていた。

この本では完全に男が女を捨て、それも
普通の思いやりの有る優しい男、のイメージ
だったのに、「一目見て好きになったように
別に嫌いになったわけでもないけど…」と
抽象的。

女は「なんでよ?どうしてよ?」と
仕事が手につかなくなるまで極限状態。

とはいえ「OLの教祖」である著者は
結婚して子供もいて幸せな専業主婦が
仕事も出来、恋人もいて順調な友人に
嫉妬して…という「おきまり」も用意してくれて。

女性向の小説って「仕事or結婚」ってなりがち。
両方手にできたらまあ、いいんだけど。

結婚が全てではないし、仕事が全てでもない。
その当たり前のことが、なかなか理解できないん
だよね…
どっちが正しくてどっちが間違っている
ってことは、誰にも分からない。

ただどちらも目的なしにダラダラ流されるのだけは
間違っている、と思う。

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