ISBN:4062109875 単行本 藤本 ひとみ 講談社 ¥1,995

相変わらず「フランス歴史物」を
書かせたら右に出る者はいない、って感じ。

分厚いけれど引き込まれる、引き込まれる。
それが「真実」ではないにしろ、
ここまで迫力があると「ほ〜〜真実はこうだったのか」
と単純に信じ込んでしまう魔力があります。

映画や絵画で見るジャンヌの容貌&体型と
かなり隔たりがある描写になっていて。
でも、「農家の娘」だったら当時はこんなに
でっぷりがっしりタイプなのかも、と納得。
映画女優だからあんなに細身で当然なのか。

最後に娼婦のジャンヌがラ・ピュセルのジャンヌに
「天のお父様が守ってくださるから、私達は
生活の心配をしなくてもよいのです。」と言われる台詞。

娼婦ジャンヌは己の過去を振り返り、心も
体も研ぎ澄まし隙も見せず身構えて絶えず進み
続けた。止まることは不幸を招き寄せることだと。
しかしこの教えを受け入れさえすれば、
何もあくせくすることはないのだ…

娼婦ジャンヌの生き方が自分にかさなったのは
言うまでもない。

「神様の御心のままに」と信仰に走れば
おいらも仕事探しを止め、日々信仰だけの
生活をしても心が安らぐのか、と。

ありえね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ただ、やっぱり全ては神様が決めていることだから
従うしかないってのはわかるんだけどなあ…

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