ISBN:4163249206 単行本 森 絵都 文藝春秋 2006/05 ¥1,470

「DAIVE!」で注目した作家さん。
児童文学の出身で「中学生」とかの「青春物」の
イメージだけに今回の「大人」ものになると
同一作家って気がしない。

でも、小川さんと違ってちゃんと起承転結を
短編集であっても用いてくれているから
すっと読めた。
この作品の中の「鐘の音」はちゃんとオチが
あって、でも、人生の深みもちゃんと表現されていて。

こう考えると「短編」ってある意味長編より
難しいかも。
少ない枚数で端的に景色を表現しないといけないから。
長編は長編で話のつじつまが合わないように
なら無いように全体を初めにキチンと作ってから
着手しないと尻つぼみになったらねえ。

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