約束 (角川文庫 い 60-1)
2007年10月9日 読書
ISBN:4043854013 文庫 石田 衣良 角川書店 2007/06 ¥500
お勧め度:☆☆☆☆☆
なんだよ〜石田。ちゃんと書けるじゃないか。
しかもこんな泣けるやつ。
平たく言えばどの短編も「傷付いた魂の再生」
とでも言えばいいのか。
どの登場人物も心の傷からドクドクと言葉に
ならない痛みを伴った血を流していて
読んでいても辛くなるような、でも、きちんと
皆その傷に向き合って前を向いて歩いて行こう、
とする姿は小説なんだけど「頑張れ!」と
応援したくなるようなものばかりで。
タイトルの「約束」を読みながら
もし私が通り魔に襲われて死ぬ瞬間に
一体誰のことを思い、誰の名前を口にして
一生を終えるだろうか?と考え込んでしまった。
この短編集にはありえない出来事=死者からのメッセージ
が登場する。
死者からの言葉を聴き、触れ合うことによって
喪失感を埋めていく。
現実の世界ではありえない、究極の癒し効果であるのだが。
死を目前にして何を考え、どんな気持ちで死んでいった
かを遺族に伝えれるのは遺族にとってどれだけの
救いになるだろう。
病気ではなく朝、出かけるときは元気よく出て行った
家族が半日のうちに全く違う状況になってしまう。
心の準備が出来ていないから、受け入れることができない。
残された者の心のケア、というものが
いかに大切かと考えさせられた。
でも、自分がその状況にならない限り
「人の心の痛み」と言うものは
理解できないと言うのも事実なのだけれど。
お勧め度:☆☆☆☆☆
なんだよ〜石田。ちゃんと書けるじゃないか。
しかもこんな泣けるやつ。
平たく言えばどの短編も「傷付いた魂の再生」
とでも言えばいいのか。
どの登場人物も心の傷からドクドクと言葉に
ならない痛みを伴った血を流していて
読んでいても辛くなるような、でも、きちんと
皆その傷に向き合って前を向いて歩いて行こう、
とする姿は小説なんだけど「頑張れ!」と
応援したくなるようなものばかりで。
タイトルの「約束」を読みながら
もし私が通り魔に襲われて死ぬ瞬間に
一体誰のことを思い、誰の名前を口にして
一生を終えるだろうか?と考え込んでしまった。
この短編集にはありえない出来事=死者からのメッセージ
が登場する。
死者からの言葉を聴き、触れ合うことによって
喪失感を埋めていく。
現実の世界ではありえない、究極の癒し効果であるのだが。
死を目前にして何を考え、どんな気持ちで死んでいった
かを遺族に伝えれるのは遺族にとってどれだけの
救いになるだろう。
病気ではなく朝、出かけるときは元気よく出て行った
家族が半日のうちに全く違う状況になってしまう。
心の準備が出来ていないから、受け入れることができない。
残された者の心のケア、というものが
いかに大切かと考えさせられた。
でも、自分がその状況にならない限り
「人の心の痛み」と言うものは
理解できないと言うのも事実なのだけれど。
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