ISBN:4532312728 単行本 平舘 美木 日本経済新聞社 2006/04 ¥1,470

うわ〜〜〜目から鱗的な本!
内容と言うよりも、むしろ「姫」という
存在が。
自分の中で、特に独身時の働いていた時に
この「姫」的存在の女が絶対許せなかった。
「あんた、一体何しに会社きてんねん!!!(怒)」
という気持ちで居たと思う。
まあ、製造系だから事務系オフィスと違って
終日鏡見てるようなヤツは(表面上)いなかったけど
それでも仕事はそこそこ、むしろ男性の目に留まる
様な行動している子はいたなあ…

そんな「女、女」したタイプに自分から
仕事以外で話しかけることはしなかったけど
イライラはしてたよなあ…

で、今時の「姫」とは仕事はそこそこ
自分のお小遣い=きれいになる為の投資
という単純な思考だけで生きている。
より自分の価値をよりよく見せて、稼いでくれる
男をゲットすることを念頭において。
品定めのコンパは貴重だし、全てが
「自分が一番可愛い」という価値観は
私にはなかったな〜〜とある意味「感心」して
読んだのである。

うん、絶対無かったな。
むしろ「キャリア」になることばかり
考えてたな。
「透明な天井、壁」の存在も感じたし。
まあ、所詮は男社会の設計部だったし。

むしろ「今」の方が「(婆)姫」で居られる。
男三人をかしずかせて、我儘言い放題、
好きなことし放題で。
いや〜〜幸せ、幸せ。

「姫」が嫌われない要素として
「自分がいい!と思ったものは出し惜しみ
せず、これ、いいよ〜〜〜〜〜」とどんどん
皆に勧めることが大きいと思う。
これが「女王さま」になると
「絶対、教えないモンね!あたしだけが
きれいになるのよ!!!」ってせま〜〜い
考え方になること。

いかに自分が可愛くなることを念頭においているからこそ
「自分の価値観」をしっかりわかっているからか
表面アホそう(きっと見えるのに)な存在だったのが
商品にあれこれコメントつけてそれが商品に
反映されていく、ってことで自分達の存在感とかを
再認識する結果になっている上、きれいな子が集まれば
さらに近づこうと相乗効果が現れているのが
成功の秘密かなと思う。

自分を高めたかったらセレブが集まる
一流ホテルの喫茶でお茶をしてその雰囲気を
肌で感じるのが一番、って説とダブル。
いい意味の「類友」効果がこの商売に反映してるな、と。

姫は母も姫、ってのが印象的。
母姫と結婚した父も「かわいい、かわいい」と
嫁を扱い、当然娘も「姫、姫」と扱う。
可愛がられ慣れした人って
素直に育つようだ。
うらやましい。

話はそれるがやっぱり「離婚した両親」を
持つよりもちゃんと仲良しの両親に育てられた
子供の方が幸せになるんだな、と思った次第。
母が「あんた達の為に離婚しなかった」と
未だに言うけれど、確かにそうかもしれないな…
と感謝した次第である。
娘的にはなんでこんなダメ父と別れないのかな、と
常に思いながら思春期を過ごしただけに。

両親揃った家庭、と言うのは
子供に残せる一種の財産なのかもしれない。

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