ISBN:4044125171 文庫 中村 うさぎ 角川書店 1999/09 ¥420

評価2.5

設定が小説家の家に幽霊の家族が住み着き
挙句ちょっと危ない(頭的に)女性編集者
そしてさらに生首を送りつけてくる
実母…など。
読んでいてなんかリアル感が感じられず
「全て夢でした」という「禁じ手」のおち?
と思っていたら…

この本を読んで思ったのは
自分が思っている世界が
「正常」でなくきち○いの
世界から見たら「異常」であること。
よくきち○い(と一般的に思われている
犯罪者)が「どらえも○の声が聞こえた」とか
「悪魔がささやいた」って言うのを聞いて
「なめとんのか!ふざけやがって!」と
怒りと呆れの感情を持つけど
へたしたらきち○い側からしたら
「それが真実」(だと思い込んでいる)
ことだってありえるんだ、と。

それほど今の時代
「正常」と「異常」の境目が
あやふやになっているって事だろうけど。
ちょっと背筋が寒くなるストーリーでした。

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