埋み火―Fire’s Out

ISBN:4062128802 単行本 日明 恩 講談社 2005/08 ￥1，890

評価：スペシャル5！

大好きです！この人の本！！
ミヤベの優しさ、真保さんの資料に基づいた
緻密さ、柴田さんの低層や社会の矛盾を
あぶりだしたハードボイルド系この3つを
足して割った感じ。

この人の本は「警察系」「消防系」の
4冊しかまだ無いみたいですが
どっちも身内にこの職業の
人が居るんですか？と思うほど
超自然にこの「業界」のことを綿密に
書いている。
例えば私でも知っているからもう周知の事実かも
知れないけど「警察と消防は
仲悪い」とか「飯作りが主で、消防を
旦那に持つと超嫁は便利」とかね。

火事の原因から発火までそれはそれは
懇切丁寧に描写してくれているから
「げ！！こんなんで燃えるのか！！」と
「防災意識」を植え付けてくれます。

コンセント近くの「埃」気をつけましょう！
電気ポットのマグネット部分、水に濡らさないように
気をつけましょう。
そしていくら老い先短いからと言って
絶望したからと言って放火で自殺するのは
やめましょう。