ラブコメ

2008年1月15日 読書
ISBN:4093861404 単行本 田中 渉 小学館 2004/06/16 ¥1,470

今週から来週にかけて「本を読んで待つ」時間が
多くなる予定なので今回は「太目の小説」という
コンセプト(?)で借りてきました。

評価:2
非常に申し訳ない評価ですが「内容的に」
というか「小説として」ということから
考えたらこんなもんかと。

読み始めて一瞬「ノベライズ?」と
思うような文体。
もしくは脚本+小説+アニメのナレーション?の
融合体のような文体がどうしても受け付けない。
これがこの本の「特徴」もしくは「目玉」って
いってしまえばそれまでだけど
ストーリー自体はどこにでも転がっている
「やきもき系ラブコメ」だけに
文体をもっと整理してくれたほうが
「小説慣れ」している人間には読みやすい。

ゲームとか漫画(アニメ)の
急に話が飛んだり、ナレーターの
突っ込みが始終入るようなタイプに
慣れている人にはこれはこれで読みやすいのかも
しれないけど。

あと、突っ込みどころがテレビの芸人のように
「身内ネタ」「自分達だけ分かって盛り上がる」
ようなようは「オタク」だけが理解できるような
エピソード満載で「優越感」が感じられるのもイヤ!
「大江千里のリアルにい〜きてるか〜〜」とか
「十人十色」なんて当時フアンじゃなきゃ
しらんだろ〜〜に。世代的にも。
(私が高1ぐらいだったと思う。テープ借りて聞いたから)

ちょっと昔と言うか「私はこんだけ本を読んで
賢いの〜〜」的な小説家が書く本は
「芥川のなにそれ、パンセのほにゃらら」見たいに
この本は絶対読んでおかないとダメ、読んでいて
当然のように「例」として文中に登場していたけど
それはそれで「悪かったね、難しい本読んでなくて!」と
作者に対して嫌悪感を持ったものだけれど。

テンポはそれなりにあるから「暇つぶし」には
最適だけど、「残らない」本でもあるんだよな〜〜

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