愛する言葉

2008年11月28日 読書
岡本敏子さんのことを知ったのは
偶然見たドキュメント。
「明日の神話」はつい最近東京の地下鉄だったかに
展示されましたが、あの作品を捜す、そう
それこそ「神がかり」的な取り付かれたような
形相で探している彼女を捕らえたドキュメント。

菅野美穂さんが敏子さん役をしていて
そのときから岡本太郎氏にぞっこんの
彼女を「知っていた」のかもしれない。

あの作品が見つかって日本に搬入される
ことを伝えた途端に太郎氏の元に
旅立っていった敏子さん。

「どうしても見つけなければ
太郎さんに会えない!!!!!」鬼気迫る
必死さだった彼女には自分の死期が分かっていたのだろうか?

この本には太郎氏と敏子さんがいろんな
書簡で発言した言葉が載せられている。
別に結婚と言う形の男女でなくても…
ということからか、敏子さんは太郎氏の
「養女」という形を取っている。
でも、面白いぐらいにお互いがお互いを必要としている
のが言葉の端々に現れていて、この二人は
魂が引き合っているんだな~~と
うらやましく思わずにはいられない。

変人扱いの太郎氏を「こんな素敵な人はいない」と
言い切れる敏子さんの懐の深さと愛情。

図書館で借りた本ですが、書店で探したい本です。

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