赤朽葉家の伝説

2009年7月28日 読書
万葉、毛毬、瞳子の三代からなる
女の歴史。

本当はもっと推理小説っぽいのか?とか
思いながら読んでいたけど、
万葉、毛毬に至っては
時代のなめなおしと言うか
過去の出来事を他人の目から見たら
こんな風にうつっていたのか、と。

最後の瞳子の章で
若干推理小説ぽくなったけど
少し悲しい事実がわかっただけ。
それも「時代」のせいで。

自分と毛毬は同世代なので
若さをもてあまして暴走して
燃え尽きて。
でも、バブル経験者だけに
意味のない自信だけ有って
楽観的、ってのが当たっているというか…

瞳子時代の子はひたすら
絶望というか時代に何も
求めていない。虚無感。
熱くも、勢いもない。

それはなんとなく火が消えた
溶鉱炉のように…

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