Bランクの恋人

2009年8月6日 読書
この作者の登場人物に
ふさわしい(ワンパターンな)男。
彼女はたくさんいるが結局は
どれも決定打がない為に
の方が
さっさと「見切り」をつけて
男がセッティングした「合コン」に
精を出し「カップル誕生!」となる。
挙句
「あなたは人を愛せないエゴイスト
なのよ。自分だけがすきなのよ。そんな男だれが
本気で好きになるもんですか。
遊んでいるつもりで遊ばれている哀れな
Bランクの男なのよ。付き合っている人
どのくらいいるか知らないけど、どんなに
たくさんいても本気で思われてないんなら
誰もいないのと同じだわ 」

と、元カノに言われ、更に彼女の声が聞こえていた
元カノの彼氏に
「自分、モテる男って
許せねえってひがんでいたんですが、
さっきの聞いて、モテる様に見えていても
七塚さん、寂しい人なんだな、ってわかって
なんか、人間が大きくなったような気がします。」
と言われてしまう当たり。

でも、今時の人間関係ってこんなものでは?
もてていると言うか、人気があると思っているのは
本人だけで何かあったら手のひら返して
冷たく背を向けるし。
だから、主人公のように「別にそれでもいい。
もててないわけじゃないし…」と強がりにも
なるのかも。

この短編集の中で割りと好きだったのが
『利息つきの愛』かな。

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