謎の転倒犬

2009年8月11日 読書
柴田センセ、新キャラです。
占い師の年齢不詳の「摩耶優麗」と
それに振り回されている「助手」の
トカチ君こと石狩君。

優麗が正真正銘の占い師であり
タイムトラベラーであるかどうかは
置いておいて

「口以外のいろんなところが
いろんなことを喋っている。人間って
そういうものなの。(中略)
人間は実にいろんなもので、
自分を表現しようとする。
つまり、いろんな物に喋らせているの。
私はこんな人です。僕はこんな奴なんですよ、って。
(中略)
そうしたモノたちの声って結構大きくて
時には必要以上のことを周囲の人々に伝えて
しまうのよ。
優麗先生はね、そうした物のおしゃべりを
聴くのがとても上手なの。
別の言葉で言えば、観察力がすごい、ってこと」
「君もわかっているだろ。全ては手品師の
方法だよ。」


占いに行こうかな…と思うこともあるけど
答えはもう自分の中にあるってことで。

さて、各短編の題名がおもしろい。
『時をかける熟女』
『まぼろしのパンフレンド』
『謎の転倒犬』
『狙われた学割』
『七セットふたたび』


『時をかける少女』
『まぼろしのペンフレンド』
『謎の転校生』
『狙われた学園』
『七瀬、再び』

なつかしいSFの大御所のもじりなんですね~~
ちゃんと題名に引っ掛けた内容ってのもすごい。

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