ものすごい題名で
本当に出会えたらどんなに幸せだろう…
って思って借りた。
でも内容は期待と反して
どっちかって言うと「経営本」でした。

とはいえ、こんな上司がいる
職場で仕事がしたい!!と
思ったのは確か。

親が金を出してくれた店で
あまり「儲け」を意識せずに
むしろ「実験的」だったからこそ
できたのでしょうが
例えば高級材料があったとする。
料理人はそれを料理した経験が無かったとする。
するとこの著者(=オーナー)は
「それを使って何かつくってみろ」と
ケロリと言ってくれちゃったりする。
ので、料理人はこの食材をいかに
無駄にせずにおいしい料理が作れるか?
と言うことに「真剣に向き合う」ので
無駄な食材にならない、といった具合。

今の経営者ってやっぱり「収益一番」だから
そんな「冒険」とか「実験」をさせてくれない。
「いいよ~失敗しても。作り直したら
いいんだからさ~」みたいな太っ腹発言
多分もう一生聞くことはできない。

今の会社には
自分に期待してくれているからこの食材(仕事)
を任せてくれている。この人の期待を裏切らない
ようにしよう!って職人(社員)が自発的に
頑張る土壌が無い。
また、頑張っても評価してくれない、給料に
反映されないってことになるとモチベーションが
下がるから「お小遣い制度」なんか作ってくれ
ちゃっているからうらやましい。
ただ、やっぱり限界を感じて5年で
店閉めちゃったのが残念。

食べてもらう喜びと経営し続けていくことの
難しさをいかにバランスよくやっていくかが
問題なわけで。
どの職種でもこの問題は出てくるんだろうなあ…

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