先日もコミックエッセイとして
性転換手術を受ける本を読みましたが
これは親も関わってきて深みの有る
話になってました。
しかも主人公の親は政治家なので
スキャンダルになるしやっぱり
娘が男になるというのは
いくら「法案」で可決しても
実際わが身に起こるとどうしても
受け入れられないので親子の葛藤がかかれてます。
前回のエッセイの「カイ」君の親は
「う~~ん。ま、仕方ないね」みたいに軽い
印象だったので現実はこちらの漫画の親のほうが
多いと思う。
私の息子がもし「女になりたい」それも
見かけだけでなくからだの構造全てから
「作り直す」なんて言われたら、すぐには
賛成できない。
「なんで、うちの子が…」
「病気、っていうのなら、なんで…」って
ありとあらゆることを否定し混乱すると思う。

この手の「障がい」を持つ人に一番大切なのは
心から理解してくれる人の存在。
心がくじけそうな時、そっと手を差し伸べて
傷ついた心を癒してくれる協力者。
それは性同一障害者だろうがノーマルだろうが
本質は変わらないのだろうけど、少数であれば
あるほど弱いのだからたった一人の理解者が
心の支え=ひいては生きていく希望にすら
なるのではないかと思う。

でも、親としてわが子が「男女」「化け物」
「気持ち悪い」と言われているのを聞くのは
ものすごい辛いことである事は確か。
この主人公のようにまっすぐに、自分の将来
だけでなくマイノリティの為に力を尽くす
という、目標があるからこそ、乗り越えて
いけたのではないかと思う。

見た目が男だから女だからじゃなくて
「人間」として認め合って生きていけたらな。
それが理想なんだけどね。
日本において少数は「個性」じゃないからねえ…

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