♪ 1990年発行

レディース・コミックを読んだのは
次男を出産した病院の同室になった子が
「今時の漫画ってすごいね~」と
教えてくれたので興味しんしんで
待合に有ったコミック雑誌を広げて~大変!
「こんなん読んでいるとこ誰かに
見られたら嫁に行かれへん!」とばかりに
すっ飛んで病室に戻ったっけ…

まあ、あれから20年も経ったので
この本に書かれているようなワンパターンな
内容ばかりではなく少しは成長したかと思いますが
著者に言わせればレディコミは「男社会に
都合のいい女ばかり」「男社会に従順であれば
いい男と結婚できる」みたいな男にとって
都合のいい刷り込みだけで成り立っている、と
怒っている。

まあ、書き手である漫画家のほとんどが
少女マンガ出身で平凡な少女がなぜか
イケメンに惚れられてハッピーエンドという
パターンしか知らないから大人になっても
平凡なOLがなぜか御曹司に見初められるという
パターンに変わっても仕方ないかな、と。
まあ、これらの本を読むような年になれば
少しは「まあ、現実にはこんなことありえないんだけどね」と現実を知った上で「せめて漫画の世界ぐらい…」
の気持ちで読んでいると思いたい。
(未だにこれが現実にありえる、って思いながら
王子様を待っている女って…)


著者が27歳の時に書いた本ということもあるけど
この頃って「自立」「男女雇用均等」など
わけのわからない制度と風潮に悩まされた時代でもあり
肩肘張っていたから「男に都合のいい女なんて…」と
怒らずに適当に稼いでくれる男を手玉にとって
片手で転がして、楽するほうがいいよ~~って
当時の私にも教えてやりたいんだが…

従順な振りして男に貢がせて楽をする、
これがやっぱり女にとっては楽な生き方
だと、最近思います。
今更おとこ社会を壊すことから始めるなんて…

いい大学でた娘(こ)が
「早く結婚したい!仕事辞めたい!」と
20年立った今、「婚活」に忙しいのを見たら
全然進歩していないってことですね。

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