1995年~1999年 発行版

古本を売ったお金で買いました。
思いっきり「フェミ 」でした…
これも「レディスコミック」に分類されるのかな?
「♪」でこれの続編を2冊借りていたのですが
すっかり忘れてました。こっち系に分類されるんだ。

さて、20歳の「美羽」と43歳のその母「美津子」。
産むのも堕すのも結婚するのも全て決めるのは
「私!」「私の人生だもの、やりたいようにするわよ!」
とポジな母と「人とうまくやれれば…」と目立たない
いい人をを演じていた娘と。
彼氏との関係とかを通して、自分を見直していく
「自立」であり「母からの旅立ち」でもあり。
雛が段々成鳥に変化していくのを「美羽(みゆ)」の
名前の通り「失敗するかもしれないけど、
飛ばずに終わりたくない」と自分の羽で羽ばたくのを
イメージした名前??って思った。

「美津子」は香水にもあるような「大人」の
イメージだけどこの母は「かわいらしくもあり」
「仕事も社長として男顔負け」で突き進み
色々な仮面を持っているのは香水が段々変調するの
と似ている。(そこまでイメージして名前を
つけたかは不明だが)

ところで、自分が「ネガ」の気分の時に
「ポジ」の人と対面すると「 疲れる
んですね。たとえそれが漫画の登場人物であっても。
今まで自分が「ポジ」で一緒にバイトして
いた子とかにハッパかけてきたけど、それって
「ありがた迷惑」のきわみだったのね…
「頑張って」とか「しっかり」って言葉ほど
しんどいものはない。「何を頑張るの?」って
聞き返しそうになる。

作者の「槇村さとる」サンも思いっきり
色々なことを吹っ切って、これ書いてるんだろうなあ…
とか「熱さ、勢い」がむちゃくちゃダイレクトに
ぶつけてこられるんで「うひゃ~」です。
でも、主人公が今までの生き方だと「いい人」=
「目立たない人」だったのが少し自我を持ち出して
仕事に励みだすと急に同僚が「悪口」を言い出すところ
なんかものすごく「共感」できちゃって。
そんな「悪口」にも「めげない、めげない」と
知らない振りを通すようになっていくのも
「成長」の過程として描かれていて。

お茶を入れるにしても「飲む人の体調」に
合わせてまで入れたこと無かったな…って
反省できる部分もあったので、先日読んだ
「レディコミ」の批評本にはリアルさが無い、と
描かれていたけど、いえいえそんなことは
ありませんよ、と言いたい。
まあ、お茶くみをまだ女子社員にさせているかは
不明ですが…(20年前にうちの会社も給茶機導入
して、飲みたい人が飲みたい時に…に変わったし)
1995年ぐらいだったらまだ「腰掛」社員
多かっただろうけど。
そうやって、思うと時代って少しづつ変わっていって
るんですね。

コメント