約束 (角川文庫)

2009年12月1日 読書
この本も2回目。感想は書いてなかった??

表題作の「約束」から始まり、全編「約束」がテーマ。
それもただの「約束」じゃない。
現実に「生きている」けど「心は死んでいる」人が場合によっては「すでにこの世にいない人」からメッセージを受け取ることににより「もう一度、人生をやり直し、再生していく」って感じ。
小さな「約束」だけど本人たちの取っては本当に「大切なっ約束」。もう一度、がんばって生きてみよう!そんなメッセージが伝わってくる。
もし可能なら中高生に「命の教育」を授業で取り入れるのであればこれを副読本として使用してもいいと思う。
やさしい何気ない文章だけれど、読みながら涙が出て止まらない。
飾りもない、そっけないほどの描写なのに、ぐんぐん引き込まれ、そして泣いちゃってるんだよなあ…
一回読んだ本なのに、初めて読む本のように、新鮮で新たな気持ちを呼び覚ましてくれる。
いい本だと思います。

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