眠れぬ真珠

2010年1月12日 読書
「そう、女はね、二種類に分かれるの。
ダイヤモンドの女とパールの女。光を外側に放つタイプと内側に引き込むタイプ。幸せになるのは、男たちの誰にでも値段がわかるゴージャスなダイヤモンドの女ね。
真珠の良しあしがわかる男なんて、めったにいないから。」
主人公の知り合いのギャラリー経営者の言葉。

あらすじは45歳の独身、版画家の女。最近更年期障害に悩まされている。愛人として同世代の雇われ画廊支配人の男がいる。女にも性欲がある、ということからセックスの描写は生々しい。上手くいっているつもりだったが、いつも食事を取っている店で知り合った17歳年下の28歳の男をしりあったことから、徐々にひかれていく…

まあ、簡単に言えば逆ハーレークイ×かな?
28歳の男は大富豪じゃないけど。
未来を期待されている、新進映画監督ではあるけれど。
彼には17歳から付き合っている女優の彼女がいて、45歳は「彼にふさわしいのは私じゃない、彼女だ」みたいな展開になります。(少女マンガのノリですね~~笑)

体裁は「大人(40代)の年下の男との恋愛」ですが
内容は「少女マンガ」をアレンジしたかのよう。

17歳もの年下と恋愛関係になるなんて、自分的には
「無い、無い」なので「惹かれる」ことからして「あり得ない」。とはいえ、自分が45歳になった時には、不明ですが。「もう、女としての機能が失われる」という「焦り」が生じたら「どうにかしなきゃ」ともがくのはあり得る行動なので。

女性ホルモンを常に分泌させて、女として潤って居続けるには「恋をするのが一番!」と言われる。
それが俳優でもなんでもいいから「いいわ~だ~~いすき」という感情を維持させれるのであれば。
「枯れたくないのであれば、恋をしよう!」
そんなキャンペーンがあれば、お勧めナンバーワンに挙げられる本ではないだろうか?

コメント