WILD HALF

2010年1月22日 読書
動物の漫画が読みたいので古本屋に行って
全巻(1~17)パックセットになっているところを
内容も知らず(ビニールパックされていた)に背表紙の
犬のイラストだけで購入。
当たり!でした。

主人公(人間)のタケトと犬の主人公サルサの友情と信頼の物語。二人の「情」が強まれば強まるほど奇跡が起こる…
  少年漫画のセオリー通りなんですけどね。
「信頼と友情」でも、それ以上に友達や動物に対する愛情についても考えさせられるんですよ。人間の身勝手で捨てられた動物とか登場して。その度に自分と毛皮の子どもの関係を問われているような気になるし。
「私は、どうだったんだ?」って。

ラストは連載が長く続きすぎたマンガによくあるように
途中も中だるみしたり、始めと路線が変わってきたり…的な経緯もあったけれど、最終巻と1巻がリンクしてあり「ああ、ここに繋がるんだな」と納得できます。
「もし、また裏切られたら…でも、もう一度信頼してみよう」って思ったサルサの決断&勇気が上手く表現されていて。

私は動物が喋ってくれたら「うれしい」タイプなので
「あら~~喋れるの。体の調子が悪くなったらすぐ言ってね。お医者さん行くからね」って。
痛いのも我慢して、突然目の前から消えられる方が辛いから。だから、銀星(犬の登場人物)の飼い主のように「生きているか死んでいるか分からない」といつまでも
探し求めて、さみしさを味わうよりも目の前で星になってくれる方が飼い主にとっては「どうしているだろう。寒くないか?ご飯は食べているか?」と気をもむよりはいいのだろうけれど。
喋れないからこそ、飼い主は常にペットの体調管理、行動の変化がないか神経を研ぎ澄ませ、チェックすることこそが義務なのだけれど。

毛皮の子どもが喋ってくれたらなあ…
「おやつ、おやつ、抱っこ、抱っこ」と大変だろうけど。

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