美容ライターの著者が色々な女性誌に書いたエッセイの中から「特に言いたかったこと」を格言的にまとめた本。
美容が根底にあるのになぜか「生き方」に通じていて、読んでいて40代の人間なら「そうそう、そうなのよ~」と共感できる内容が多いと思う。
一方、まだまだ人生の入口に居る20代後半から30代の人ならここに書かれているような生き方をしっかりと意識して取り入れ充実した毎日と心の在り方を学べると思う。
で、10代後半から20代前半の「アゲ嬢」系の子が読んでも全く理解できないと思う。
堅実に毎日を一生懸命生きている人には「効く」処方箋って感じでしょうか。

例えば40代なら共感できる
幸せな女
この世で一番幸せな女は、ひょっとすると、人を許せる女かもしれない。
自分を傷つけた人も、自分の悪口を言った人も、許してしまえるって、スゴイこと。
そして、誰より心穏やかに日々を過ごせるという意味で、
実は一番幸せなのかもしれない。


30代前後なら
自信を失おう
20代後半に入るころ、人は自然に自信を失う。そして悲観的になる。しかしその自信喪失こそが、実は1人の大人として、自分の足で歩いて行く人生の入口にたったことのしるし…
自信を失って当然なのだ。そして自信を失わないといけないのだ。
人生を謙虚に、きちんと前に進んでいくために。

20代後半はすでに子育て期だったので自信を失う時期を逸したからこんだけ謙虚さが無いのかしら?わたし…

アゲ系が読んでも理解できないと書いたのは
カワイさは、疲れさせない
カワいさはひとつの「癒し」でなくてはならない。その人が穏やかな微笑をたたえて何か一言言っただけで、そばに居る人がなんだか知らないがホッとする。
ホッとして幸せになる。
そこまで人の心を動かしてこそ、本当のカワイさであるはずだ。
カワイさが難しい決定的な理由もそこにあり、作られたカワイさは、逆かなり身勝手。
周囲を散々疲れさせる。そういうカワイさなら、いらない。

ズラを買って、若いこの雑誌も買うけれど、見ていてやっぱろ疲れる。「私が一番!!!!!」「見て、見て、見て~」って暑苦しいほどの願望が化粧に現れていて。
逆に「そんなに自分に自信が無いから、素顔を隠して仮面をかぶらないといけないのか?」とまで痛々しい物を感じる。
私のズラが他人との交渉の拒否の現れとしたら、彼女たちは「自分の存在」を化粧でしか表現できないのだろうか?
男とくっついて歩いて、他人に不快感を与えても「自分さえよければ…」って感じだし。それを許している男と付き合っている段階で終わってるんだけどなあ…と。

この本でも「男選び」の一つとして
正義感
男と女の相性を最終的に決めるのは、正義感の有無だと思う。
つまり、正義感の強い女は、自分と同量、またはそれ以上の正義感を持っている男でないと、一生付いて行けないのかもしれない。途中で嫌になってしまうかもしれない。
しかし不幸な事に今の時代、男より女の方が、正義感が強かったりするのである。

仕分け作業中の「レンホウ」議員なんか、めっちゃ「男前」やったもんね~~
あんだけパキッとした「正真正銘の男性」が議員ならこの国も安泰なのに…と誰もが思ったと思うし、彼氏にしたい!!と思ったはず。
(まあ、中にはヘタレな男が好きな情けない女もいるでしょうが…)
もしかしたらこれが著者が言う「同量の正義感」かもしれない。自分がパキッと言うからこそ、同じようにパキッと言う人に惚れる。

似たものが引き寄せられるように、もっと自分は「こう!」って自分ブランドの確立をしたら、不必要な物は取り入れなくて済むのかもしれない。人もコスメも。

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