一般図書で借りましたが、主人公は高校生。
児童図書でもいけるかと。
それよりも最近この手のライトノベルというか、古くは小説ジュニ×→コバル×→少女小説→ライトノベルに発展したんだろうか?
マンガ並みのお手軽さで、サッと読める文庫本というか。

お手軽なのはありがたいけれど、物によってはちっとも共感も理解も、感動もせずに「?」で終わってしまうのもある。
大体のパターンがどうも一人称でダラダラと自分の日常生活内で起こるちょっとした「事件」を述べ、その中で「家族」の関わりが大なり小なり影響を持って。
下手したら「家族」の影が全くなくて、大学生ぐらいになると「自堕落、無気力、廃人に近い」生態を読まされることになる。

そしてまたこの手の傾向にどうも「自分でちゃんと意思を表現できない」子どもたちが多数。
気持ちをはっきりした言葉で声に出して表現できない、ってのが特徴。
まあ、確かに今の時代下手な事を言って事態がこんがらがるぐらいならまあ我慢しよか、いつまでもこの関係が続くわけでもなし…と諦め感が強い世代・時代でもあるからかもしれないけど。

それでも、この本の主人公のように好きでもない女と「きもちいいから」と寝ちゃったりはては家出までするか?
そもそも家出のきっかけが「今まで存在を感じなかった実の父親が目の前に現れて、その時の年齢が…」と。
この父親の年齢が一つの「キモ」なので書けないけど、いやあんた、それぐらいで…って感じ。
まあ、実際にそれだと「犯罪年齢」ですけどね。
それまでがなんかしっかりしたちゃんとした高校生の主人公に思えていた(=描写されていた)のが急にそれを聞いてから「ダメダメ星人」になってしまったのが…

まあ、しっかりしているとはいえ、所詮高校生。
こんなもんかな。

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