ラスト・イニング あさのあつこ著
2010年6月18日 読書
多分あの名作「バッテリー」の続き、というか相手校の選手たちのその後。
読んでいてあまりの筆力、迫力に圧倒!
読んでいて登場人物たちの心の動き、痛み、あせり、いらだち、が伝わって来て「辛い」位。
バッテリー自体を未読なのでこの作者の力量を知らなかったというか、バッテリー以外の本は正直なんか評価に値しないというのが正直な感想だが、この本を読む限りこの人はこの手の話を書いた方が絶対にいい、と思う。
恋い焦がれたピッチャーと少しでももう一度対戦できる可能性があれば、と推薦が決まっていた高校を蹴ってまで地元に残った天才バッター「門脇秀吾」。
その秀吾の子ども時代からの「親友」、瑞垣俊二は親友が相手のピッチャーに叩きのめされるのを一度見て見たいという歪んだ願望から試合を設定するが、親友の涙を見た時壮快感とは程遠い思いに囚われ、野球部の無い高校に進学してしまう。その二人の野球に対する思いが、言いかえれば一つのことに全てを捨てても取り組む姿勢と背を向けたい気持との葛藤がものすごく上手く描写していて。
終わらない熱い思い…とでも言うのか…
簡単に甲子園だけを視野に入れている県外の高校に進学するのではなく、知名度も実力も無い地元の学校でただいつかその日、対戦できる日を夢見て…
いいですね、一つのことに熱中できて。
それができる時期が若い時であればある程、自分の未来へと繋がるのでしょうか…
読んでいてあまりの筆力、迫力に圧倒!
読んでいて登場人物たちの心の動き、痛み、あせり、いらだち、が伝わって来て「辛い」位。
バッテリー自体を未読なのでこの作者の力量を知らなかったというか、バッテリー以外の本は正直なんか評価に値しないというのが正直な感想だが、この本を読む限りこの人はこの手の話を書いた方が絶対にいい、と思う。
恋い焦がれたピッチャーと少しでももう一度対戦できる可能性があれば、と推薦が決まっていた高校を蹴ってまで地元に残った天才バッター「門脇秀吾」。
その秀吾の子ども時代からの「親友」、瑞垣俊二は親友が相手のピッチャーに叩きのめされるのを一度見て見たいという歪んだ願望から試合を設定するが、親友の涙を見た時壮快感とは程遠い思いに囚われ、野球部の無い高校に進学してしまう。その二人の野球に対する思いが、言いかえれば一つのことに全てを捨てても取り組む姿勢と背を向けたい気持との葛藤がものすごく上手く描写していて。
終わらない熱い思い…とでも言うのか…
簡単に甲子園だけを視野に入れている県外の高校に進学するのではなく、知名度も実力も無い地元の学校でただいつかその日、対戦できる日を夢見て…
いいですね、一つのことに熱中できて。
それができる時期が若い時であればある程、自分の未来へと繋がるのでしょうか…
コメント