2008年発行
N&N コンビでは写真を担当していたNさんの写真集。
廃墟、と言ってしまうにはあまりにも規模が大きすぎ。
だって、町、いや、都市一つ丸丸廃墟になったのだから。

今までの廃墟シリーズとはさすがに雰囲気も一転して、まともなジャーナリストの視点から作られている。
あれから20年、当時あれだけ騒がれたのに現在はどうなっているのかあまり耳に情報が入ってこなくなったから、これは貴重な一冊だと思う。

放射能の影響よりも天敵=人間 がいなくなって伸び放題の樹木。(アパートより背が高くなって、にょきにょきしている)

一見おいしそうなリンゴは放射能の塊。

打ち捨てられた社会主義国の象徴の数々。

まるで映画の廃墟そのものの茶色い風景。

当時、この町で生活していた人の現在の健康状態は一体どうなっているのだろう?
しばらく小麦粉は食べれないと言っていたのに、今ではなかったことになってどんどん輸入されている。
情報を規制する=無かったことにする。
アンテナを張っておかないと、痛い目に遭うのは自分達。

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