作者は伏見育ち、結婚後洛中住まい、明治に建てられたチク105年 程度の家に住んでます。
伏見の人は昔洛中に行く事を「京都に行く」と言っていたので正確には「京都の人ではない」ってことになると思いますが、本人はその事に気づいて無いのか「いかにも私は京都人です」と言ったプライドを持って本書をお書き。
本来なら文頭に「伏見育ちの築100年程度の家に住んでいる私の様なものがこのような本を書かせて頂くのは本当におこがましいのですが…」と「お断り」の一文を入れておく方が後々宜しいのではないでしょうか…

とは言うものの「生粋」の京都人が書いたわけではないので「イケズ」とも「ひねくれ」とも無縁な毒のない読みやすい普段の日常をエッセイ風にお書きです。

しかし、ご本人さんは「京都人ですから」とお思いでお書きになっているのかもしれませんが例えば「もっとこましな格好を」と祖母から言われていたとありますが京都生まれではない私も言われて育ちました。
ので、地鎮祭の時の兄嫁の服装に度肝を抜かれたんですよ。
よそさんの家に行く時はちゃんと挨拶するようにも。
何もそんな事は「京都」でなくてもちゃんとした家なら「当たり前」のことなのでわざわざ書くことの事でもないとかと。
先祖代々、京都生まれ、京都育ちの人が書く「歴史を踏まえた」文章ではないのでものすごく読みやすいですが、例え京都に住んでいてもそれは ただ住んでいるだけの事であって、このような本にするにはもう少しお勉強をなさってからの方が良かったのでは?

京都に関してはおいそれと文章にするのも「資格」がいるのでは?

…って、これ読んだ生粋京都人から陰口叩かれているんとちゃうか?と思った。
「私の様な、新参者が…」とへりくだった方が身のためですよ、と。
と、京都風に「イケズ」な書き方をしてみました。
え?いつもと一緒って?!

コメント