子どもが「エヴァ」のCDを借りてきたのを聞いて以来
「残酷な天使のテーゼ」をヒトカラで歌うぐらい
「歌」にははまっている私ですが、アニメそのものは見た事がありません。
というより、カラオケのバックに流れる動画で「残酷…」を見る限り
かなりそれこそ「残虐」「グロ」「気持ち悪い」と思えるほどの描写が
流れるので…

先日秘書さんにPCについて質問に行った時彼女の壁紙が地震の募金になるレアなエヴァのものだったので心の中では「フアンですか?」と聞きたいのを我慢。(笑)
残念ながらそんな明るい話題を聞けるような雰囲気ではなかったので。
帰宅後子どもに「ねえ、アヤナミレイって漢字ではどう書くの?」と聞いたのですがそれってあながち的外れな質問ではなかったことがこの本で証明されました。

エヴァのコアには人間の魂が宿っている、それが事故なのか故意なのかは別として。
読んでいると「おぞましい想像」がたくさん生じますが、言い変えてみれば人間って母親の「腹の中に寄生し、時期が来れば腹を搔っ捌いて出てくる異生物」です。
母親の腰をバリバリと壊す勢いで、この世に出てくる異物。
母親の命をも犠牲にしてこの世に出てくる異物。
それってエイリアンとどう違うのか?
アニメにしたら「気持ち悪い」かもしれないけど、日常生命が新たに生まれるってことはそこからもう他人に迷惑をかけて新たな命が生まれると言う事。
自分の殻に閉じこもって「成長を拒否」するのではなく傷つきながらも人と「繋がりを持って生きて行く」事を主人公は選んだ模様。

母の胎内にいれば安全なものを、出てきたから苦しみもつらい目にも逢う。
ガンダムのアムロが「戦いを経験して大人になる」のとはまた世界観が違うらしい。
と言うより、この本を読む限り「生命」とか「自己とは」とかなりふか~~~い深層心理などが隠されたアニメらしい。
製作サイドの都合により打ち切りみたいな終わり方をしたがゆえに「謎」を呼び、変なフアンを作った故、正当な解釈をできない人間が今度は糾弾を始めた…過程もある様で。

時間があったらちょっと見てみたい半面、かなりの殺戮シーンがあるようなので悩むなあ…

コメント