「ふね屋」の娘「おりん」はふとした病から三途の河を渡りそうになりその時のちょっとした「アクシンデント」から帰還後「おばけさんたち」が見えてしまうようになる。

亡者が見える人は亡者と同じ心のしこりをもっている

ので、おりんにはすべての亡者が見えるが、他の者には「自分と同じしこり」をもっている亡者しか見えない。ので、おりんが橋渡し的な役割をもって話が展開していく…

う~~ん。他の人のレビューはおりんを好意的にとらえているのだが私的には「こまっしゃくれたガキ」と写ってしまうのはなぜ?(ドラマ化するなら「大×のぞみ」とかね)
微妙に話が散文する傾向があり、前半の「お化け比べ」もあまり意味が無いと言うかあれだけお父さんが一生懸命献立を考えたのに気の毒過ぎて…

で、ラスト。
「お化けさん達」は無事「成仏」できたのだが、じゃ、今後「ふね屋」はどうなるんだろう…とか。
「で?」的な疑問が多少残った。
最近の作品はどうも「で?」が多いような…
文章力があるから一気に読ませてというか「ねじ伏せて」しまう技術も進歩した感がある。
昔の作品はもう少し完成度が高くて読み終わった時に「ふ~~~良かった~」と息をついたもんだけど。
これは「ああ、終わった」チャンチャン、的。
おもしろいんだけど、物足りない。

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