おそろし 三島屋変調百物語事始 宮部みゆき著
2011年6月11日 読書
先日読んだ「あかんべえ」と同様に時代小説の形をとった本。
この本の主人公(おちか)は宮部作品に今までにない性格を持たせたキャラかも。
「心に傷をもった」若い女。
時代小説の時ってだいたい「心が澄んでいる」キャラが活躍するから「不思議な事」が起こってもその「純真さ」ゆえに魔に打ち勝つ事が出来るパターンに対して今回はその抱えた問題に「魔」が引き寄せられて…ぽい。
最近の作品のパターンというかもう作者の中で「これを形を変えてどんどん書こう!」と決めているのか主題はいつも「人間の心には亡者もいるし、極楽もある」。
今回だと人の不幸話&不思議な話を聞くことによって「あんな目に会ったのは自分だけではない」と教えられ自分の心に向き合ったからこそ一歩前に進めた、そして上手く「魔」を追いやる事が出来た(若干、ご都合主義がある結末ではありましたが)。
う~ん。
ただ、作品中の某奉公人と若おかみの扱いがなんかなあ…
共に「良い人」なだけに巻き添えを食った人たちが気の毒で。以前の作品だとこんな扱いを受ける人がいなかったので安心できたのに。
少し作者に「心の変化」が生じているのかもしれないね。
この本の主人公(おちか)は宮部作品に今までにない性格を持たせたキャラかも。
「心に傷をもった」若い女。
時代小説の時ってだいたい「心が澄んでいる」キャラが活躍するから「不思議な事」が起こってもその「純真さ」ゆえに魔に打ち勝つ事が出来るパターンに対して今回はその抱えた問題に「魔」が引き寄せられて…ぽい。
最近の作品のパターンというかもう作者の中で「これを形を変えてどんどん書こう!」と決めているのか主題はいつも「人間の心には亡者もいるし、極楽もある」。
今回だと人の不幸話&不思議な話を聞くことによって「あんな目に会ったのは自分だけではない」と教えられ自分の心に向き合ったからこそ一歩前に進めた、そして上手く「魔」を追いやる事が出来た(若干、ご都合主義がある結末ではありましたが)。
う~ん。
ただ、作品中の某奉公人と若おかみの扱いがなんかなあ…
共に「良い人」なだけに巻き添えを食った人たちが気の毒で。以前の作品だとこんな扱いを受ける人がいなかったので安心できたのに。
少し作者に「心の変化」が生じているのかもしれないね。
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