著者のデビュー作『鴨川ホルモー』が予約待ち60人だったので、先にこちらを読みました。
6編からなる短編集。多分『ホルモー』のスピンオフ的なものかと。
だいたい『ホルモー』読んでなかったらホルモーの意味が判らないところからして「なんだこれ?」。
鬼を使って戦う的なものだとはおぼろげながらわかるものの、これ元々は雑誌に短編として掲載されていたものを
一冊にまとめた形だが、まとめて読んでも「?」なのに掲載当時理解されたんだろうか?

文章とは誰が読んでも理解されるように書くべし!と
習いませんでしたか?

もっと言えばどの作品も中途半端。
起承転結のうち起承か転になるかならないかで終わっているから「で?」と消化不良。
もっといえば自己満足で終わっている。
祭りに参加している者は身内で盛り上がっているが、初めて参加する者もしくは傍で見ている者にはさぱ~~りな
あの状態。
「これ、アイデア帳ですか?」と言いたいぐらい。
これから物語がはじまるぞ、はい終わり。そんな感じ。
それが6篇ともって、ひどすぎませんか?

宮部の本を読んでバッドエンドに憤慨したが、この本はこんな内容で良く出版したなと出版社の姿勢に対して腹が立つ。

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