もともとこの作家さんはこの本を見つけて隣にあった別の本も借りた次第。
この表紙の裏のイラストは中年顔のイラスト。
少女もいずれは老けるんですよ。
これが漫画なら永久に不滅、永遠に少女ですが、読者は老ける んです。当たり前ですが。
しかしこの本では「漫画も不滅、読者も不滅」という見かたによるとグロテスクな構造が描かれてます。

例えて言うならベルばらのオスカル様を心棒する「少女」たちがでっぷりと太った醜い姿を物とせず安物のペラペラのドレスを着て「集会(茶話会)」を嬉々として行う。

自分に自信のないみじめな女やもう底辺の女とかバンバン出てくる様は「40代女ってこんなにみじめ?!」と同世代ゆえに余計にみじめと言うかいらつくと言うか…

自分の中学校時代に熱中した漫画の主人公や登場人物に40代にまでなって「真剣に」入れ込んでるってやっぱり、

とはいえ、「冬ソナ」にはまった奥様方を当てはめたらそのパワーたるもの何も言えません。

推理的に言えば前回読んだ本で「傾向と対策」のコツは掴んだので「不自然なほどそこには触れていない」というのが
全貌をつかむヒントになるかと。

でも、「殺人鬼フジコ」も本書もそうだけど今ならこんなに簡単に「保険金」って降りないのではないだろうか?
金は人を変えるんだなあ…と。

あと、主人公たちがのめりこんでいる漫画の設定が
「貴族の娘が海賊にさらわれ、海賊しかも男の子として育てられ、冒険と友情の旅」ってことらしいけど、なんか自分の小学校時代に似たような話を読んだ気もする。
気のせい???

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