小説としての出来は置いておいて、コンセプトは面白い。
会社まで2時間もかかる場所に買ったマイホーム。
さて、定年後の父親たちは…という。
そういえばうちもあと10年もすれば旦那が定年。
早いなあ…
本文では1丁目がすでに定年組、2丁目が定年進行形、3丁目以下はまだ現役と人口の行動がすっぱりと分かれていて、それは終電車の人々の行く先が真っ二つ(左右)に分かれるという描写で表現。
今住んでいる住宅地もあと10年もしたら定年組で埋め尽くされる。そうなると正直うっとうしいなあ。
というのも、隣の家の孫が週末ごとに来るのはいい。
でも、車を平気で方向転換する場所に止めるわ、夜の11時半まで起きて奇声をあげているわ…となると、今後このパターンが各家での「当たり前」になっていくかと思うと…

今のニュータウンは分譲期も不規則かつ土地も不規則にして塊が無いようにしているとか。
そうだよなあ…
同時期に分譲するとゴーストタウン化するのも同時期…
若い時の感覚で買った家が老後このような不便さを生むとは想像もせずに買うものなあ…
「子供がいるから買う家」「子供のための家」それが老後は
子供がいなくなったら必要のない家に変わっていくのは何ともわびしい限り。

私の現在の生活は完全に「老後」そのものになっているから余計に「う~~ん」と思ってしまった一冊。
まあできたら駅近いマンションに引っ越したいとは思ってますが。さて、あと10数年後、どうなることやら…

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