厨房ガール!　井上尚登著

いわゆる、ジャケ借り。
食堂の話かな？と思っていたら料理学校（専門学校）を舞台にした
短編の「日常の推理」だった。
料理学校の話だけあって料理の豆知識も得られ、推理は短編なのでご都合主義と言ってしまえばそれだけだけど、結構サクサクと面白く読めた。

てんぷらは現在も１８０度で揚げろ、と言われているがそれは昔、油の精度が悪かったからであり現在では２２０度でもOK、というてんぷら屋の主人の話は為になり、今度高温で揚げてみよう！
確かにそっちの方が「サクッ！」と揚がりそう。

ただ、クレームを付けるとしたらイラストが本文に合っていないかと。まあ、私みたいにイラストで買ったり借りたりする人対策かもしれないけど。
一番クレームを付けたいのが題名の「ガール」。
主人公２８歳。元警視庁少年課（ただし書類整理しか経験なし）、
合気道の達人を「ガール」といいますか？
せめて１０代ならいざ知らず。
とはいえ、世間は４０だろうがそれ以上だろうが「女子会」なんて
臆面もなく「女子」と言い切ってしまう輩が多数生息しているので
許されるのかもしれませんが…
ちょっと、単純すぎる題名。

今後続くのかもしれませんが、主人公の恋愛も気になりますね。