武士道シックスティーン 誉田哲也著
2011年8月29日 読書
剣道をしている人間が身近にいるだけに、感想が書きにくいなあ…
ちなみに経験者たちにこの本を勧めてみたら長男は数ページで挫折、
次男は「これ、こんな勝ち方ありえんだろ!性格悪すぎ!」とやっぱり途中で挫折。
というのも、主人公の一人「磯山香織」は新免武蔵(あくまでも新免。宮本ではない)の五輪書を愛読し日々「兵法」の研究に余念がなく剣道も負けたら「次はたたき切る!」と言ってのけるタイプ。
一方もう一人の主人公「西荻(甲本)早苗」は日舞をしておりおっとりとした性格。むしろ昨日より今日は新しい技ができたと楽しむタイプ。勝敗ってそんなに重要?と考えている。
で、この二人の性格、この本を読んだ後今ドラマでもしている同じ著者の『ジウ』でも似たパターン設定で女二人を主人公にしている。
(『ジウ』が先に書かれている)
ここで味を占めて同じような性格のキャラで書いたのか?と正直シラケる気もしないでもないが…
本作は香織と早苗の視点から交互に書かれており、先に香織で子供が読んで放棄したのはあまりにも性格悪すぎ(作品の性格上、伏線としてはここまでデフォルメしないといけないのだが)。
中学校の剣道って勝敗よりもあくまでも「教育的指導」が基本。
なので当然死に至る可能性がある「突き」は教えない。基本中の基本である「面」をいかにまっすぐに打ち下ろすかを教える。
でも、それが「建前」なのかはその「部」がどれだけ「強い」かによってかなり変わってくる。
楽しい、楽しいですむのはよわ~~~~~~~いとこだけ。
勝つのが当然の団体になると、いや~も~恐ろしや…
でもね、やっぱり旦那は言うんですよ。
「剣道がいくら若い時に弱くても、息長く続けたらそれでいいんや。」と。「長く続けれところに剣道の良さがある」とも。
逆に若い時強くても肩やひじを壊してこの世界から去らないといけない人も多数いるわけで。そんな時「剣道しか能がない」人間は…
なので、あんまり勝ちにこだわらない人は香織がはまってしまった「なぜ、自分は剣道をしているのだろう?」ということは感じないと思う。
純粋に剣道が好き!って言える時代って習い始めや試合に出て初めて買った時あたりかと。後はもう惰性というか親の期待(中学校で結果を出して高校は剣道推薦以下大学も。で、最終的に警察官というコースが一般的)を一身に背負ってますから。
本作ではあまり書かれていないけど、保護者の存在&顧問との相性って剣道にかかわらずどのスポーツでも軽視できないと思う。
ぶっちゃけ自分の子供をレギュラーに入れるためには顧問と寝るのさえいとわない!ぐらいの気概でいらっしゃいますから=お母さま方。
でも、剣道は個人競技に見えてしっかり団体競技。
個人の個性がきれいに勝敗に反映されます。
だから利己的な選手はどれだけ技を持っていても起用されない場合もある。ただし、顧問がアホな場合はそれでも起用してチームのムードが悪くなって勝てるチームも勝てない場合もある。
自分を信じ、仲間を信じる。
これができるチームが強くなるチームじゃないかな?と
傍で見ていて思った6年間でした。
ちっとも感想になってないね。
ちなみに経験者たちにこの本を勧めてみたら長男は数ページで挫折、
次男は「これ、こんな勝ち方ありえんだろ!性格悪すぎ!」とやっぱり途中で挫折。
というのも、主人公の一人「磯山香織」は新免武蔵(あくまでも新免。宮本ではない)の五輪書を愛読し日々「兵法」の研究に余念がなく剣道も負けたら「次はたたき切る!」と言ってのけるタイプ。
一方もう一人の主人公「西荻(甲本)早苗」は日舞をしておりおっとりとした性格。むしろ昨日より今日は新しい技ができたと楽しむタイプ。勝敗ってそんなに重要?と考えている。
で、この二人の性格、この本を読んだ後今ドラマでもしている同じ著者の『ジウ』でも似たパターン設定で女二人を主人公にしている。
(『ジウ』が先に書かれている)
ここで味を占めて同じような性格のキャラで書いたのか?と正直シラケる気もしないでもないが…
本作は香織と早苗の視点から交互に書かれており、先に香織で子供が読んで放棄したのはあまりにも性格悪すぎ(作品の性格上、伏線としてはここまでデフォルメしないといけないのだが)。
中学校の剣道って勝敗よりもあくまでも「教育的指導」が基本。
なので当然死に至る可能性がある「突き」は教えない。基本中の基本である「面」をいかにまっすぐに打ち下ろすかを教える。
でも、それが「建前」なのかはその「部」がどれだけ「強い」かによってかなり変わってくる。
楽しい、楽しいですむのはよわ~~~~~~~いとこだけ。
勝つのが当然の団体になると、いや~も~恐ろしや…
でもね、やっぱり旦那は言うんですよ。
「剣道がいくら若い時に弱くても、息長く続けたらそれでいいんや。」と。「長く続けれところに剣道の良さがある」とも。
逆に若い時強くても肩やひじを壊してこの世界から去らないといけない人も多数いるわけで。そんな時「剣道しか能がない」人間は…
なので、あんまり勝ちにこだわらない人は香織がはまってしまった「なぜ、自分は剣道をしているのだろう?」ということは感じないと思う。
純粋に剣道が好き!って言える時代って習い始めや試合に出て初めて買った時あたりかと。後はもう惰性というか親の期待(中学校で結果を出して高校は剣道推薦以下大学も。で、最終的に警察官というコースが一般的)を一身に背負ってますから。
本作ではあまり書かれていないけど、保護者の存在&顧問との相性って剣道にかかわらずどのスポーツでも軽視できないと思う。
ぶっちゃけ自分の子供をレギュラーに入れるためには顧問と寝るのさえいとわない!ぐらいの気概でいらっしゃいますから=お母さま方。
でも、剣道は個人競技に見えてしっかり団体競技。
個人の個性がきれいに勝敗に反映されます。
だから利己的な選手はどれだけ技を持っていても起用されない場合もある。ただし、顧問がアホな場合はそれでも起用してチームのムードが悪くなって勝てるチームも勝てない場合もある。
自分を信じ、仲間を信じる。
これができるチームが強くなるチームじゃないかな?と
傍で見ていて思った6年間でした。
ちっとも感想になってないね。
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