子供を主人公にした短編。
相変わらず残忍な殺しのシーンてんこ盛り。
加えて前から思っていたが(デビュー作とか)、どうも
兄妹の近親相姦が一つのパターンとしてこの作家には刷り込みが
あるように思う。
大体、この関係が描写されている。特に表題作なんか親が兄妹で関係を持った子が主人公で主人公自身も妹とそうなりそうな関係。(妹の方が積極的。ただし二人とも小学生…汗)

全体を通して子供独特の自己中心的な考えで構成されていて。
と言うより、20歳超えて成人しているといわれる年齢にも
関わらずいつまでも子供じみた自己中心、自分しか見えない
人間の思考とでもいうのか。
例えば、飲食店に入って自分の荷物が置くところがないから
隣に座っていた人を銃で撃って殺し、何事もなく荷物を
置いて全く平然と注文する…みたいな。
「邪魔だから」「何となく…」
確固たる目的もなく感覚だけで殺しをする。平然と。
そんな描写ばかりをこの作家は「好んで」書く。
好んでいるかどうかはわからないけど、傍から見たら好んでいるとしか言いようがない。

この作家の本を読んでいると、欧米を主とする銃社会がちょっとしたことでも「パードンミー」を連呼するのがよくわかる。
だって、ちょっとしたことで「撃たれて殺される」のが
前提なのだからそれを回避する為に「敵意」が無いことを
示すのが一番。
一方、日本では銃が無い=殺される心配が無い、ということから
各自自己中心に生きているから、平気で人にぶつかり、人の進路を妨害するの様な行動が平気で出来る。
「そこにお前がいるから悪い」と言う考え方で。
これが各自銃を持って構えながら歩いてたらどうなるだろう?
常に緊張し、殺されないように気を遣いながら生きる人間が
もう少し増えるのではないだろうか?

と、少し偏った考え方に傾きそうな危険性を含んでいる気がする
のは気のせいだろうか?

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