読んでいたら元陸上部の二男はもちろん、あの一般常識のない長男ですら「それ、大学の駅伝の話やろ?」と。
え、そんなに有名な本だったんですか?状態。

というわけで有名な話らしいのであらすじはパスするとして、全体的な感想としてはドラマとか映画にしたらいい話。(もう、映像化してます???)
表紙のイラストに味があります。これが本全体を物語っているといっても過言でないほどに。
とはいえ、前半あまり読むスピードが上がらず、返却日が近づいたのでフルスピードで読破。

で、これ読んでいて実家で箱根駅伝を見たときのことを思い出した。二日に行ったから多分、駅伝初日の第5走者だと思うんだけど明らかに体調不良で足がフラフラ文字通り地を這うような状態で必死に走っていて。
駅伝は他者が走者に触れたらそれでアウトです!!と実況中継が言い「あ~~~がんばれ!でも、もうだめかも…でもこれで終わるのは…」と涙ながらに見てたら、監督が車から降りてきて抱えるように乗せた映像が…
走者もオンオン泣きながら「乗りたくない」「触らないで」みたいな感じだったのを覚えている。

もしこの本を先に読んでいてあの映像を見ていたらもっと違う思いであの走者の気持ちになっていたかも。
あの日にあの場所で走る。
それだけを目指して毎日走り、努力したのに…
初日に棄権したので2日目の復路の選手の出番は、無い。
あの駅伝に出るにはトップ中のトップ、エリートばかり。
そんな陸上界のことも知らずに見ていただけに、あの棄権せざるを得なかった選手と監督は今どうしているんだろう…そんなことを思った。

来年、一度じっくりと駅伝を見てみたいと思った。

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