高校卒業後コンビニでのんびりだらりとした生活をしようとしていた主人公「平野勇気」に担任と母親が共謀して
「林業」に従事することに。
初めは帰りたいいやだ~~の一心だったのに、一年過ごすうちに「このまま村に残るだろうな…」と心境の変化が…

てな、話。
ジャンル的には「風が強く吹いている」系。
初めはその気ではなかった主人公等がいつの間にか真剣に取り組み、魅力に引き込まれずにはいられない…

林業ってまず身近に感じることはないので、その厳しさを知ることにができた。
その一方で山の神事や行事を知ることにより「未だに神様は山にいらっしゃる」ということを知らされる。
普段見ている山は本当の山じゃないかも…
山深いところにやっぱり「山の神様」っているんじゃないかな…そんな風に思わせる。

「まほろ駅前」で直木賞を取るより、こっちで取った方が読者にしても納得できるのでは?
勇気の恋心が成就しますように、と山の神様にお願いしたくなる。(笑)

神事の巨木の疾走シーンは圧巻!
楽しかった!!

コメント