ドクター側から見たコスメ。
医者の書く本で同じ見解なのが「クレンジングは必要悪 」ということで一致。
クレンジングは下手すら必要な油分も取ってしまい肌にもっとも負担をかけるプロセスとまで書かれるし「クレンジングでマッサージなんてとんでもない! 」ということで、よく美容雑誌に「マッサージするように…」とか書いてあってああ怖い。

他にもコラーゲンは体の外から補給できない ということで、高価なコラーゲンドリンク剤を飲んでいるのって無駄
コラーゲン配合の化粧品でケアしても、分子が大きいコラーゲンは肌に浸透しません。
サプリメントや食べ物からコラーゲンを取るのもあまり意味がありません。食べたコラーゲンはそのまま肌に定着するわけではなく、体内でいったんアミノ酸に分解され、体に必要な成分を作る材料として使われるからです。

コラーゲンを増やすのに有効なのは肌老化を防ぐスキンケア。
レチノールやビタミンC誘導体が配合された化粧品を使い、紫外線対策をしっかりと。
定期的なピーリングもお勧めです。


紫外線…
これはドクターもコスメ業界も口をそろえて「害」と。
もうこの本に至っては「紫外線=放射能」張りの主張。
肌の調子が悪いときは結構成分がきつい日焼け止めよりパウダーファンデを塗る方が有効とまで書いてあります。
ファンでは水分を含む製品の方が「刺激が強い」のだとか。冬場はリキッドの方がいいと思っていたので目からうろこ。

先生から見た化粧品の値段の目安
メイク落とし…2500~4000円
洗顔料…2000円~4000円
     固形石鹸なら100円~
化粧水…3000円~5000円
美容液…3000円~10000円
クリーム…3000円~10000円


ポイント
メイク落としが肌に合わないとそのほかのケアも意味がないものに。自分に合う、品質のいいものを選んで!
化粧水は重要度が 低い アイテム。
化粧水の予算を多少ケチっても、 美容液  は
有効成分がきちんと配合されたものを。


良く女優さんでも「安い化粧水をバシバシ叩き込んで保湿」とか雑誌に書いてあるけど、あれ 無意味だったんですね…
雑誌編集者も一言言ってやればいいのに。(ここが雑誌と化粧品会社の癒着があるから、正しい情報が伝達されない背景となって行くんですね…)
化粧水の様に外から与えられた水分は時間とともに蒸発していくだけ。肌に必要なのは体内で作られる水分とその水分を守るセラミドなどの成分です。
セラミドは年齢とともに減っていきます。つまり保湿に必要なのは水分ではなくセラミドを補う事。
化粧水にスキンケア効果を求めるなら、保湿ではなくアンチエイジングを狙うのが正解。
化粧水に配合すると効果が高いビタミンC誘導体が含まれているものを選ぶとよいでしょう。


このドクターは「美容液こそスキンケアの主役」とおかきなのでおすすめ成分として

保湿…肌内部に水分を閉じ込め、肌をしっとりさせる
「成分名」セラミド、スフィンゴリピット、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、レシチンなど

美白…肌の内部でメラニン色素が作られるを防ぎ、
シミを予防する
「成分名」アルブチン、エラグ酸、ルシノール、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、カモミラET、リノール酸など

アンチエイジング…肌のターンオーバーを活発にしたり、
コラーゲンを増やしたりする
「成分名」ビタミンC誘導体、ナイアシン(ビタミンB3)
各種ポリフェノール、甘草エキス、レチノール、AHAなど

う~~ん。化粧品に無駄にお金を使う前に一度この本を読んでから「この化粧品は一体何に作用している成分が入っているんだろう」と見直す必要がある人が、きっと世の中(日本限定)には多いだろうなあ…

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