ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂尊著
2012年2月23日 読書
『ナイチンゲールの沈黙』と同時期に起こったICUの若き将軍=速水医師を中心としたスリリングかつサスペンス劇場。
将軍の活躍が素敵でした。こんな上司の下についた部下は大変だけれど、それに見合うだけの「責任」を常に覚悟しているその潔さに惚れてみんなついていくんだろうな、と。
これだけの采配を瞬時にできる人はいない。
作りは派手です。映画化しても耐えるだけの人物像が魅力的。
『ナイチン』はこれと比較してしまうと心の動きが中心故、地味に映ってしまうのだが元をただせば現場の雰囲気が違うので等しくとらえる方が間違っている。
というのもナイチンの評価が悪かったから。確かに田口先生もそんなに活躍していなかったし白鳥との絡みも少なかった。同時期先生たちは将軍と関わっていたからそりゃ無理だよな、と納得。こちらではしっかり絡んでましたから。
それにしても別々の本で同時期に重なる登場人物をここまで自然に登場させてしまう海堂さんに敬服。
『チームバチスタ』の心理劇、サスペンスを求める読者が多いと思うけれど、
実際の医療現場で頻繁に手術ミスが問われるようなことはあってはならないはず。
むしろ2作のように淡々とそして戦場と化しているのを見せずにいるのがプロではないかと。
医師の苦悩、医療環境の劣悪、法の壁など日々医療現場でぶち当たる葛藤をぐいぐいと読者にそしてひいては全国民に知らせる手段として小説を書いているのかな、と思わせる。
誰かが声を上げないと誰も気が付かない。
声を上げた者が、排除される国になってはいけないと思う。
将軍の活躍が素敵でした。こんな上司の下についた部下は大変だけれど、それに見合うだけの「責任」を常に覚悟しているその潔さに惚れてみんなついていくんだろうな、と。
これだけの采配を瞬時にできる人はいない。
作りは派手です。映画化しても耐えるだけの人物像が魅力的。
『ナイチン』はこれと比較してしまうと心の動きが中心故、地味に映ってしまうのだが元をただせば現場の雰囲気が違うので等しくとらえる方が間違っている。
というのもナイチンの評価が悪かったから。確かに田口先生もそんなに活躍していなかったし白鳥との絡みも少なかった。同時期先生たちは将軍と関わっていたからそりゃ無理だよな、と納得。こちらではしっかり絡んでましたから。
それにしても別々の本で同時期に重なる登場人物をここまで自然に登場させてしまう海堂さんに敬服。
『チームバチスタ』の心理劇、サスペンスを求める読者が多いと思うけれど、
実際の医療現場で頻繁に手術ミスが問われるようなことはあってはならないはず。
むしろ2作のように淡々とそして戦場と化しているのを見せずにいるのがプロではないかと。
医師の苦悩、医療環境の劣悪、法の壁など日々医療現場でぶち当たる葛藤をぐいぐいと読者にそしてひいては全国民に知らせる手段として小説を書いているのかな、と思わせる。
誰かが声を上げないと誰も気が付かない。
声を上げた者が、排除される国になってはいけないと思う。
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