著者の有名な「図書館戦争」シリーズの何作目かの「図書館内乱」とリンクした作品だそうです。(あとがきより)
残念ながら予約多数の為「図書館」シリーズは一冊も読んでいないのでこれがどんな位置になるのかわからないのが残念。

で、本書の感想と言えば正直「う~~ん、いまいち」です。すみません。
図書館シリーズに反映されたらきっと重みをもつんだろうな、とは思いますが現時点では上記の感想です。
理由は多分「ひとみ」のキャラ設定に共感というか好感が持てなかったからかも。「中途難聴者」ゆえのかたくなさだけではないと思う人に対する「壁」がどうしても。
一方で有川さんの小説に出てくる男性はそろいもそろって「性格がいい」。
これ、有川さんの旦那さんがモデル?もしくは有川さんの理想を思いっきり投入しているのか?
そろいもそろって女が「言って欲しいこと、思ってほしいこと」をさらりと口にして女の負担を軽くしてくれる。
ここまで相手の事を思ってくれる男がいるのか???と。
自分の周囲の男にこのタイプがいないだけにこの人の小説を読むとうらやましいと素直に思う。
ので、余計に性格に「難」があるひとみにこんないい男ができて「許せん!」という感情が生じたのかこんな感想になるのかもしれない。


本文自体にはさしたる感想は持たなかったのですが、文中に小道具として使われている「フェアリーゲーム」なる作品。
文末の参考文献から推測するとどうも
笹本祐一氏の『妖精作戦』(朝日ソノラマ)のようで。

なつかし~~朝日ソノラマ~~~~~~
独身時代に通っていた図書館にもあった。
記憶に残っているのは沖田艦長のイラストが表紙の「ヤマ×」だけど、読むとなぜかアニメと内容が違っておりがっかりした記憶が。
あと読んでいたのが夢枕獏さんの「キマイラ」シリーズ。
あれ、最後どうなったんだろう???
天野さんのイラストが妖しくて素敵だったんだけどなあ…


って、全く違うことに喰い付いてしまった一冊でした。

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