やっと読み終えた…長かった…
全然集中できなくて、読んでは中断、読んでは中断…
中度活字中毒が読書の途中でアイロン業務を挿入したぐらいと言えば、推して知るべし…

原因は多分、ヒロイン:笠原郁のキャラ設定にあると思う。
性格が悪いのではなくあくまでもキャラ設定が悪い、と思う。
これ、作者の代表作でありアニメ化もしたぐらいだから受け入れることのできる人には全くOKなんだろうけど(アニメ化に際してキャラ設定に手を入れたのかもしれないが。いや、そうして欲しい。ひどすぎる)。

まず、
バカ過ぎ!
単細胞、思考力0、言動が粗野すぎる、精神年齢が幼すぎる、感情で動きすぎ、
気が強いくせに泣きすぎ、極めつけ身長170センチの大女。

22歳の大学卒と言う設定と人物像があまりにもかけ離れすぎている。
郁のセリフだけを書きだしたら多分知らない人が読めば「小学生??」
もしくは中高生ならあり得るけれど、これが22歳とはとてもとても…
上司に平気で噛みつきすぎ。
設定が中高から陸上部在籍。ついでに大学もスポーツ推薦と言う設定ならば
体に「個」よりも優先すべきものが見に染みこんでいるはずなのに。
ありえなさ過ぎの超わがままというか「個」を優先しすぎ。
そのキャラゆえに話が全く進まずでイライラ。
170センチの身長ならばなぜに陸上部?とも。バレーorバスケならまだしも。
足が速い設定にしたかったにしてはお粗末でしょう。大柄でタイム出る??
大女でこの気の強さ。これも納得できない。周辺にいる大女は軒並み大人しい。
大きな体ですみません、のごとく体を縮める癖があり猫背。これ以上目立たないように、目立たないようにひっそりしている。むしろ私ぐらいのチビの方が郁のキャラ設定になじむ。
昔何かの雑誌で「鷲尾いさこ(身長175センチ:ウいきより)みたいな大女の涙見てもかわいいとは思えない」みたいなこと書いてあるのを読んで印象に残っているぐらいだから。←今から思うとかなりの差別入っているね、これ。

で、全体の設定も無理がある気がした。
まずは図書館が武装する羽目になった説明が「無駄に長い」割にちっともすんなりと落ちてこない。
優良とは思えない本を没収する為に、火力武器を使う=死者が出ても構わない設定であれば出来上がった図書館や書店を襲撃せずとも出版社そのものを攻撃した方が早くね?
臭い元は元から断たなきゃダメ!でしょ?フツー

で、なぜに図書館だけ危険地帯?
軍事政権下で抑圧されて言論の自由が奪われている状況ならまだしも、これだけ郁が好き勝手言いたい放題喚き散らし放題できる世の中設定でなぜ出版物だけ摘発されるわけ?
その法について意見を言う人間はお咎めなし?ありえね~~

危険思想を持つ人間=作家を殺した方が世に危険な本が出回る確率が低くなると思うんだけど。
「図書館の自由に関する宣言」なるものを見たからこの話を書くきっかけにしたとのことですがそれにとらわれ過ぎて詰め、甘すぎ!

こんな粗野すぎて全然かわいげのかけらもないくそ女と某男性が将来カップルになるだろうな、というのはもうこの作家のワンパターン思考からも先が読めすぎてそれも若干うんざり。

ワンパターン過ぎる。
で、こんな本が売れちゃうから出版社も勘違いしてこんなレベルの本を大量出版しさらに低レベルな書籍が生まれる…
「面白い」の基準がどんどん低くなっていく負のパラレル。
文中作者は「楽しいから読書する」とあるけれど、本書に関しては「書き手は面白いと思っているかもしれないけれど、読む方は苦痛。この本一冊だけが世の中読んでも良い本指定なんかにされたらそれこそ反旗を翻す!」と思った次第。

で、
本作、「誰がこのセリフを言ったのか?」と前後を読み直すこと多々。
主語述語があいまいで、私が気分でブログを打っているのと変わらない状態が多々。お金を取っている限りはもっと初期設定をきちんとしてから書いてほしい。気分でだ~~~~~~っと書いているな、ってのがモロバレ。
キャラ設定も毎回思うのはサブの方がいい味出していて、ヒロインに共感共鳴することはまずない。
恋愛物にとらわれずに逆にストーリーの中に恋話を添える程度に設定を変えれば大人でも鑑賞に堪えうるのになあ…と毎回思う。
作者が自分の「好き」だけを突き詰めているから仕方ないけどこの作風のままでは何年経っても直×賞は取れないね。

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