前回読んだのはハードカバータイプで、こちらは文庫本。
文庫本の方がよりデビュー作に近いとのことで再読。

絶対こっちのほうがいい!!

肝心要の「塩柱」をアタックする描写があるから!

ハードの方はこの描写が完全欠落というか削除されていて、
内容があまりにもあまりに唐突なエンディング。

「おかしいなあ…なんか抜けているよな…」と違和感を感じた意味がこちらを読んで納得。
逆になんで後から出した本の方が「不完全」な本になったんだろう…
一般的な出版方法として先にハードカバー。適当な時期を置いて文庫本で廉価にする際に「加筆、訂正…」という文字が入るのがお約束のような気がするんですが…
なぜに、逆。
しかも、ハードカバーのあとがきに「年齢も変更した」とのことですが、年齢よりもこのアタックの描写があるかないかの方が問題だと思うのですが。

まあ、このロリコン丸出しのイラストはどうも…
せっかく質のいい内容なのにこのイラスト一つで手に取る人を選ぶ気がします。
個人的には少女の雰囲気が違うと思うし。これじゃあ、高校生じゃなくて小学生でしょう。

素子の特徴のある文体からこちらを読むとものすご~~くレベルの高い本を読んだ気になりました。(爆)
デビュー作とは思えません。あっぱれです。
多分それは後々ヒロインの話す言葉使いが乱暴なのに対して、こちらの方が読者を狙っているとはいえ普通の女の子っぽいからかもしれませんが。

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