この本は相当怖い。
何しろうちの毛皮の仔どもを冥界に連れて行きましたから…

加門七海さんの本に「視える」作家として紹介されていた。
でこの本は「ひとり百物語」の第二弾。
怪談実話集、とのことですが第三夜に

前作「ひとり百物語」を執筆した際、悪夢を見たり、怪我をしたり、無言電話がかかり、家鳴りがひどかったりと色々あった。
(中略)
担当さんからメール。
「この原稿をいただいてから、良くないことが立て続けに起こるんですが」
(中略)
デザイナーさんの方でも、寝ていると誰かに起こされるという現象が。


第四夜には
前作を出版される直前に担当さんから「表紙の内側に袋とじの形で、お守りを印刷しませんか」と提案をいただいた。
しかし話し合っていくうちにもしかしたら必要かもしれない、と言う心持になった。
加門さんに何気なくこの話をすると「うんそうだろうな、と思っていた」とあっさり肯定されてしまった。
「だって、実話怪談を書くと言う行為は脳内でリアルに再現して、文字として再現するのでしょう?つまりは追体験と言うか再体験しているようなものなんだよね。そら、色々呼び寄せるでしょう」とあっさり。

そんなわけで前作をお持ちの方は是非表紙と見返しの裏をご覧ください。
門神と八卦鏡が赤で印刷されています。


この本にも印刷されてました…汗

この本の中で印象に残ったが著者のお父さんがかわいがっている愛犬がお父さんがチェコに出張中に亡くなり、その晩犬が著者の夢で
「お父さんどこ?」と尋ね
「チェコ」
「チェコってどっち?」
「あっちの方角?」
「わかった。」と指差した方にまっしぐらにかけて行った。

で、お父さんには愛犬が亡くなったことを知らせるのは酷と帰国後に伝えるつもりが、早朝お父さんから電話がかかり
「あの子は死んだんやな」と断定口調で言って
「朝方夢を見た。真っ暗な中光が見えて近づいてきたら、あの子やった。
ありがとう、ずっと側にいるよ」と言ってくれた、と。

一か月後、父も急死した。
母は「どうして(天国に)行くのを止めてくれなかったのか」と文句を言っている…




私のところにも毛皮の仔供が夢で逢いに来てくれないかな…

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