WILL 本多孝好著 2009年発行
2012年8月21日 読書
momentの姉妹編
momentでは主人公の神田に病院の掃除夫の仕事を紹介した葬儀屋兼幼馴染の森野が主人公の話。
いわゆる「日常の謎」をベースに葬儀屋に持ち込まれる「謎」を男前と言うかほとんどおっさん描写だった森野が謎を解いていく。(本作では若干女らしい)
それと並列して森野の心の傷も癒して、復活に導く。
読み終わった時に題名の「will」の意味が分かり「なるほどね」と。
この作品までは作者の経歴=慶応の法律科卒が影響していたのか「事実をきれいな言葉で並べるだけ」の書き方だったのが本作ではやっと読者の心をつかむ
「主人公の心の動き」が描写されてやっと本に気持ちを添うことができたような…今まで文章を読んでいる割にちっとも心に響かなかったから正直イライラしてました。
法律は実際に起こった事だけを法に照らし合わせて分析するのだとしたら、小説ってそれとは真逆の人間の感情をあぶりだすことだと思うから。
そういう意味では今まで読んだこの作者の作品の中では「良かった」と言えるかも。
(でも、この作品の後に発表した「チェーンポイズン」がまた面白くなくなったから、残念なんだけどね)
momentでは主人公の神田に病院の掃除夫の仕事を紹介した葬儀屋兼幼馴染の森野が主人公の話。
いわゆる「日常の謎」をベースに葬儀屋に持ち込まれる「謎」を男前と言うかほとんどおっさん描写だった森野が謎を解いていく。(本作では若干女らしい)
それと並列して森野の心の傷も癒して、復活に導く。
読み終わった時に題名の「will」の意味が分かり「なるほどね」と。
この作品までは作者の経歴=慶応の法律科卒が影響していたのか「事実をきれいな言葉で並べるだけ」の書き方だったのが本作ではやっと読者の心をつかむ
「主人公の心の動き」が描写されてやっと本に気持ちを添うことができたような…今まで文章を読んでいる割にちっとも心に響かなかったから正直イライラしてました。
法律は実際に起こった事だけを法に照らし合わせて分析するのだとしたら、小説ってそれとは真逆の人間の感情をあぶりだすことだと思うから。
そういう意味では今まで読んだこの作者の作品の中では「良かった」と言えるかも。
(でも、この作品の後に発表した「チェーンポイズン」がまた面白くなくなったから、残念なんだけどね)
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