正義のミカタ―I’m a loser 2007年著 本多孝好著
2012年8月27日 読書
読み始めて漫画の『はじめ×一歩』を連想した。
高校時代にいじめられていた主人公、蓮見亮太。高校の同級生の大半が就職する環境の高校にいたが一念発起ののち、3流ながらも大学に受かる。
さあ、晴れて楽しいキャンパスライフ…と思っていたらよりによって高校時代に亮太をいじめていた畠田と遭遇。なぜ、一番バッティングしないように進路を決めたのに…そんな不安をよそにいきなり金銭の要求。断ると殴られているところに猿のような、のちの友人=トモイチに助けられる。友一はボクシングインターハイ3連覇の実力持ち主。(=鷹村さんとダブる…)
友一に助けられ「飛鳥大学学生親睦会 正義の味方研究部」に連れて行かれる。(=鴨川ジムとダブる…)
まあ、一歩の場合はここでボクシングに目覚め、プロを目指していくどちらかと言えば前向きな「熱い」話なのに対して、こちらは一瞬明るいのにだんだんトーンが怪しげになっていく…
帯に
とあるのに、読後感は「おいおい、1流でも2流でもない大学に行っている息子を持つ身にゃあ…」とどんよりくら~~くなるような内容。
一流大卒業者と同じ土俵に立つな。自分は自分の土俵で勝負しろ!
と言われても、それを思いつかないから3流大学にいるわけで。
100円の商品を100円で売るのはタダのバカ。
150円で売るのはその他大勢。
そこを300円で売ってもうけを出すのが、成功者。
同じものを300円で売るのではなく、目に見えない付加価値をいかに相手に伝えるかの技術、売り込み方法、などを「思いつくか、つかないか」それが200円になってくる。そしてその200円を元手にさらに大きな商売に乗り出すか、
はたまたその筋の方々に食事をごちそうする根回し代に使うかも頭の使い方次第。
一番儲からずに潰れるのが200円で売った人。
設けたので150円で売っている人に妬まれ、利益を独り占めしたためにその筋の人に邪魔をされて結局商売が立ち行かなくなる。
150円で売る人は「なんで毎日こんなにたくさん売っているのに、300円の人には負けるんだろう…」とぼやくのだけれどそこに売るためにシステムについて熟考する人はいない。ただ、みんなが150円で売っているから自分も…
人と同じことをして利益が上がるわけない、ってことは絶対に目を向けない。
そんな「儲けたい。ならばどうする」と言う問題から「人とは違うことをする」という結論に至ったもののより一層の利益の為には「ちょっとやばいこと」というリスクを伴うことに手を出していく。
今、財閥と言われているところも根っこを見れば「軍事産業で大儲け」したり
戦後のやみ市で活躍して財を成したことを見れば「人より少し頭を使った人」が
生き残るのは明白。
リスクを伴ってもするか、しないか。
そんな選択を迫られ自分で判断する。
生き残るための方法が「それしかない」それを「悪」というのだろうか?
と一般に思われている「善と悪」の価値観を問われる。
主人公が出した結果と言うか結末は正直「え~~~~。これで終わり!?」と言うのが正直な感想。
明るくない話だけど、題材的にはどこにでも転がっていそうな「やばい話」だけどなるべくそんな闇を見ずに楽しく、楽しくひたすら「今だけ楽しかったらそれでOK!」な現在の大学生の気質もきちんと表現されていて。だからこそ余計に
自分の子供の未来が暗澹たるものになりそうで「ああ、嫌だなあ…」となってしまった一冊。
高校時代にいじめられていた主人公、蓮見亮太。高校の同級生の大半が就職する環境の高校にいたが一念発起ののち、3流ながらも大学に受かる。
さあ、晴れて楽しいキャンパスライフ…と思っていたらよりによって高校時代に亮太をいじめていた畠田と遭遇。なぜ、一番バッティングしないように進路を決めたのに…そんな不安をよそにいきなり金銭の要求。断ると殴られているところに猿のような、のちの友人=トモイチに助けられる。友一はボクシングインターハイ3連覇の実力持ち主。(=鷹村さんとダブる…)
友一に助けられ「飛鳥大学学生親睦会 正義の味方研究部」に連れて行かれる。(=鴨川ジムとダブる…)
まあ、一歩の場合はここでボクシングに目覚め、プロを目指していくどちらかと言えば前向きな「熱い」話なのに対して、こちらは一瞬明るいのにだんだんトーンが怪しげになっていく…
帯に
大丈夫、君も明日をかえられる
いじめ。リストラ、格差。こんな社会で生きて行かなきゃならない、
本当は将来が少し不安なあなたに贈る、描き下ろし青春小説。
とあるのに、読後感は「おいおい、1流でも2流でもない大学に行っている息子を持つ身にゃあ…」とどんよりくら~~くなるような内容。
一流大卒業者と同じ土俵に立つな。自分は自分の土俵で勝負しろ!
と言われても、それを思いつかないから3流大学にいるわけで。
100円の商品を100円で売るのはタダのバカ。
150円で売るのはその他大勢。
そこを300円で売ってもうけを出すのが、成功者。
同じものを300円で売るのではなく、目に見えない付加価値をいかに相手に伝えるかの技術、売り込み方法、などを「思いつくか、つかないか」それが200円になってくる。そしてその200円を元手にさらに大きな商売に乗り出すか、
はたまたその筋の方々に食事をごちそうする根回し代に使うかも頭の使い方次第。
一番儲からずに潰れるのが200円で売った人。
設けたので150円で売っている人に妬まれ、利益を独り占めしたためにその筋の人に邪魔をされて結局商売が立ち行かなくなる。
150円で売る人は「なんで毎日こんなにたくさん売っているのに、300円の人には負けるんだろう…」とぼやくのだけれどそこに売るためにシステムについて熟考する人はいない。ただ、みんなが150円で売っているから自分も…
人と同じことをして利益が上がるわけない、ってことは絶対に目を向けない。
そんな「儲けたい。ならばどうする」と言う問題から「人とは違うことをする」という結論に至ったもののより一層の利益の為には「ちょっとやばいこと」というリスクを伴うことに手を出していく。
今、財閥と言われているところも根っこを見れば「軍事産業で大儲け」したり
戦後のやみ市で活躍して財を成したことを見れば「人より少し頭を使った人」が
生き残るのは明白。
リスクを伴ってもするか、しないか。
そんな選択を迫られ自分で判断する。
生き残るための方法が「それしかない」それを「悪」というのだろうか?
と一般に思われている「善と悪」の価値観を問われる。
主人公が出した結果と言うか結末は正直「え~~~~。これで終わり!?」と言うのが正直な感想。
明るくない話だけど、題材的にはどこにでも転がっていそうな「やばい話」だけどなるべくそんな闇を見ずに楽しく、楽しくひたすら「今だけ楽しかったらそれでOK!」な現在の大学生の気質もきちんと表現されていて。だからこそ余計に
自分の子供の未来が暗澹たるものになりそうで「ああ、嫌だなあ…」となってしまった一冊。
コメント