at Home 本多孝好著 2010年発行
2012年8月29日 読書
借りた本と写真の本の発行年数が同じなのに表紙が変わっている…
文庫本とハードカバーの違いならまだしも。
まあ、写真の方が本文に沿っているかな?
売れ行きが表紙で左右されるしねえ。
短編集
at home
日曜日のヤドカリ
リバイバル
共犯者たち
2編目が『STORYteller』に収録されていてそれが気に入ってこの作者の本を読みだしたのだが、実際はこのテーマや文体の方が「異例」であって、本来扱っているテーマは 暗い違う。
今回のテーマは「家族」。
血がつながっている「家族」
法律でつながっている「家族」
何もつながりは無いのにより一層お互いを大切にしている「家族」
と、読むと悩むし、それじゃあ世の中に転がっている「家族」の中で
健全で幸せな家族って「希少」なんじゃないかと思う位に。
共働きで子供が「きちんと時間を取って話し合いたい」と申し出ているのにも関わらず約束を破る親。絶望して両親を殺そうと寝室に行ったら二人の目に浮かんだのは後悔でも何物でもなく「今、殺されたら今まで積み上げてきた 自分たちの実績が無駄になってしまう…」というどこまでも自己中心な怯えを目にしたので殺すのさえばかばかしくなって家でする少年。
「しつけだから」と殴るけるを日常的に受けてきた少年が、大人になり親になった時に同じことを繰り返している…と言う悲劇。
片親が先に家を出てしまい、残った親も子供を置いて失踪。
残された娘は幼い妹の為に食事を作るが、「おいしい」と言ってくれていた声が聞こえなくなっていた…
今の日本でどこかで毎日起こっているような事案。
最低の社会単位の「家族」が崩壊している。
どこから負の連鎖は始まっているんだろうか?
ただ、暗いテーマを軽い文体で読ませる努力をしているんだけど、どこか作者も「落としどころ」を悩んでいるのか尻つぼみに終わっている気もしないでもない。
リカちゃん人形の「今の」彼氏の名前なんて違う世代からしたら「?」なので
もう少し説明を入れて欲しかったなあ…
そういった細かいサービスに欠ける書き方が多かった。
文庫本とハードカバーの違いならまだしも。
まあ、写真の方が本文に沿っているかな?
売れ行きが表紙で左右されるしねえ。
短編集
at home
日曜日のヤドカリ
リバイバル
共犯者たち
2編目が『STORYteller』に収録されていてそれが気に入ってこの作者の本を読みだしたのだが、実際はこのテーマや文体の方が「異例」であって、本来扱っているテーマは
今回のテーマは「家族」。
血がつながっている「家族」
法律でつながっている「家族」
何もつながりは無いのにより一層お互いを大切にしている「家族」
と、読むと悩むし、それじゃあ世の中に転がっている「家族」の中で
健全で幸せな家族って「希少」なんじゃないかと思う位に。
共働きで子供が「きちんと時間を取って話し合いたい」と申し出ているのにも関わらず約束を破る親。絶望して両親を殺そうと寝室に行ったら二人の目に浮かんだのは後悔でも何物でもなく「今、殺されたら今まで積み上げてきた 自分たちの実績が無駄になってしまう…」というどこまでも自己中心な怯えを目にしたので殺すのさえばかばかしくなって家でする少年。
「しつけだから」と殴るけるを日常的に受けてきた少年が、大人になり親になった時に同じことを繰り返している…と言う悲劇。
片親が先に家を出てしまい、残った親も子供を置いて失踪。
残された娘は幼い妹の為に食事を作るが、「おいしい」と言ってくれていた声が聞こえなくなっていた…
今の日本でどこかで毎日起こっているような事案。
最低の社会単位の「家族」が崩壊している。
どこから負の連鎖は始まっているんだろうか?
ただ、暗いテーマを軽い文体で読ませる努力をしているんだけど、どこか作者も「落としどころ」を悩んでいるのか尻つぼみに終わっている気もしないでもない。
リカちゃん人形の「今の」彼氏の名前なんて違う世代からしたら「?」なので
もう少し説明を入れて欲しかったなあ…
そういった細かいサービスに欠ける書き方が多かった。
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