先日書いた『世界一…』より断然こちらの本の方が良い。
同じ時間を使って読むのならこちらをお勧め。
7人のケースを取り上げることにより、大体どのグループがどんな生活を好み服のブランドを好みどのような思考能力を持つのか理解できる仕組みになっている。←『世界一…』にこのような分析分類が無かったので駄作認定
著者も、このような新富裕層にインタビューすることにより、だんだん彼らとの交流も広がり理解に至った…と書いてある通りそんな交流が無いままに富裕層に関する本を書けるわけがない。

あとがきに
「新富裕層マーケティングで成功するには?」ど聞かれたら
「それはあなた自身が新富裕層になることです」と答えている。
中略

それは新富裕層が商品やサービスを購入する場所や人を重視していて、
自分たちの気持ちや価値観を理解している人から買いたいと思っているからであり、自然に自分たちの生活環境に近いセールスパースンから買うことになってしまうからだ。
そういう人は単なる販売員ではなく、アドバイザーとして新富裕層から認められている。いくら誠実で人柄がよく商品知識が豊富でも、センスが悪い人、格好良くない人からは買いたくないのだ。
価格が多少安くても、胡散臭かったり、貧乏くさい空気感が漂う店や場所からブランド品を購入することなどありえない。


以前別の富裕層の本の感想で「貧乏人は富裕層相手に商売できない」と書いたことがあるが、当たっていたわけで。

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