う~~ん、びみょ~だった。
と言うのも、この作者の方「日常の謎」的なミステリーでそこそこ評価を得てらっしゃるのになぜか突如「底抜けに明るい、青春物語が書きたくなった(あとがきより)」らしく書いたのがこの作品とか。

しかし、正体不明のクラブで活動するのって米澤の「古典部」があったり、
しかも「オチ」がどう見ても有川の「それ」と大差ない。
特に違和感が主人公の女子。中一なのになんか50代のおばさんの雰囲気。
「心は50代、体は10代に戻ってしまった?!」って感じな位の違和感大。

しかもかなりテンポが遅く、ダラダラしてなかなか展開しないから途中で寝てしまう事数回…
前回の『お稲荷さんパワード』が最後まで一気読みの夜中の2時(お肌に悪いわ~~)だったのとえらい違い。

中途半端。
何がしたかったのだろう?
底抜けに明るい青春ものなんて読者側にしたらもうラノベでお腹いっぱい。
むしろあっちの方が意味なし、落ちなし、ただ時間をつぶすのには最高!って言う存在意義があるのに…

しいて言えば、昨日買った雑誌を酷評したのにリンクする(かな?)ような
記述があったこと。

あ~あ、と思った。女の子の三人ってすごく難しい。
女の子同士って、一歩間違った時はほんとメンドクサイ。
クラブの集まりの時、二人と一生懸命「当たり障りのない話」をするよりも、
少し緊張しながら先輩と話している時の方がホッとしている自分に気づき、
なんだかすごくびっくりした。


「あの子の悪口ってさ、闘う武器でもあるけど、実は花束でもあるんだよね」
「花…束?」
「私と仲良くしてねって差し出すプレゼント」
「…やなプレゼントだね」
「だってさ、悪口って結構その場を盛り上げたり、相手と意気投合したりするのに役立つことってあるでしょ。」



なるほど。
全く毒が無い会話も全然面白くないけど、あえてそれを意識して続けている人もいるし、毒をまき散らすことによって人と繋がろうとする人もいる。
まあ、毒を吐く人の方がいいとはいえ、毎回毎回毒や悪口しか言わない人と一緒にいたらさすがにこちらも疲弊する。
要所、要所でチクリと言ってくれる人がいいな。

楽だからナチュラル系の服を着たい反面、あの服じゃ「闘えない」(何と?)
気もした。
初めから「私は闘いません!」と宣言しているような服だもんなあ…
ナチュラル系の服って。
一見穏やかそうに見えて、その実ものすご~~く「わがまま」な人が着る服に思えてくる。

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