読んでいても時間の無駄?と思い始めた川西蘭の本を数冊未読のまま返却し、こちらの作家をあるだけ借りてみた。w

新シリーズ(?)
この作家さん、漫画でたとえたら「女子供そして動物は丁寧に描写し、はてはバックに花まで背負わすぐらいの入れ込みにたいして、(特に若い)男は顔なんて『へのへのもへじ』の線描写で済ます下絵レベル」ばっかり。
さらに今回のシリーズに出てくる男=信吉に至っては性格も超臆病で常に腰を抜かしてガタガタ震え、当然行動力も無ければ威勢もない。
例えて言うなら常に他人に頼る「どら×も~~ん」と泣きついている「のび×」君にそっくり。
本書でも自分で考えたり行動する前に「小風~~~」「たすけておくれよ~」とやっているので、この手の人間(男)が大嫌いな私が読んでいて面白いわけがない!怒
加えて各エピソードに全く深みが無いため、終わる度に「は?」って気になる。
書きっぱなし、小風を登場するためだけのご都合主義にびっくり。

これが今は超レベルダウンしているとはいえ「この程度の長さ、軽さでいいですよ」と宮部みゆきに依頼したら、そこは力技とは言えないまでももっと深みのある「大人が読んでも」納得するものが書けてしまいそう。(『あんじゅう』なんか同系列)
なので、せっかく「時代小説」と言うスポット的な分野で人気を得ても、本作の様なレベルで満足していたら足元をすくわれるのは必至。
本格的な時代小説ではなく「時代小説のラノベ」と一旦評されたらその評価を覆すにはかなり時間が必要になるはず。(いまだに有川×が「この人、ラノベだよね?」なんて屈辱的な感想を書かれまくっている)

もう少し、深い意味のある内容にして「大人」の読者を引き寄せないと
「面白いし、キャラはかわいいし、時間つぶしにはさいこ~」と読み終わったら何も残らないジャンルに分けられるよなあ…

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