勝ち逃げの女王: 君たちに明日はない4 垣根涼介著
2012年12月2日 読書
『君たちに明日は無い』の第四弾。
今回は「できる人」を辞めさせずに引き留める作戦。
面白いもので、会社が辞めて欲しい人は「辞めない」と言い続け、
継続して欲しい人の方があっさり「辞めます」と言うのはどこの世界でもあるようで。
表題作はモデルがJ×L。経営破たんした時に40歳以上のCAの大半を首切りしたので経験者の層がかなり不足。なので会社としてはベテランに辞めて欲しくない。けれどこれ以上仕事に向上心も必要が無いと思った層は辞めていく。
むしろ「CA」の肩書があるうちに合コンをしまくり(年間30回から40回)
結婚相手を見つけて辞めるのが理想。
モデルケースになっているのは42歳。結婚相手はITの金持ち男。
旦那の実家は近くにいるので子どもの面倒も見てもらえる。
いわば「シンデレラ」として羨望と嫉妬を一身に背負ってる。
そこでこのまま仕事を続けるか辞めるか…
さて、貴和子はどう決断を下すか。
表題作の割にイマイチ他の人のレビューでは評価がよくなかったのですがそれは男性読者と未婚女性が書く割合が高いからきっと「共感」しにくいのだと思う。
むしろ男性は「夢」をいつまでも追い続けたいからファイル3の方が単純に自分と重ねて共感しやすいだろうな、と。
今回は「できる人」を辞めさせずに引き留める作戦。
面白いもので、会社が辞めて欲しい人は「辞めない」と言い続け、
継続して欲しい人の方があっさり「辞めます」と言うのはどこの世界でもあるようで。
表題作はモデルがJ×L。経営破たんした時に40歳以上のCAの大半を首切りしたので経験者の層がかなり不足。なので会社としてはベテランに辞めて欲しくない。けれどこれ以上仕事に向上心も必要が無いと思った層は辞めていく。
むしろ「CA」の肩書があるうちに合コンをしまくり(年間30回から40回)
結婚相手を見つけて辞めるのが理想。
モデルケースになっているのは42歳。結婚相手はITの金持ち男。
旦那の実家は近くにいるので子どもの面倒も見てもらえる。
いわば「シンデレラ」として羨望と嫉妬を一身に背負ってる。
そこでこのまま仕事を続けるか辞めるか…
給料も大幅に下がることだし、いまなら割増退職金も出る。
だから今回辞職を決断した。でも、と思う。また軽いため息が出た。
このまま大人しく家庭に入るのは、やっぱり気が進まないと思っている自分がどこかにいる。
実は貴和子はーー自分でも内心で罰当たりなことだとは十分自覚しているし(中略)ーー
子ども達と長時間いるのが、どうにも苦手だった。
とにかくどちらの子も三歳から6歳ぐらいまでは、本当に面倒を見るのが大変でウンザリした。
今でも時折、そう感じてしまう傾向がある。
やっぱり、相手が子供だからだ、と思う。
理をわきまえた大人とは違う。
確かにお腹を痛めたわが子はかわいい。それは本当だ。
目に入れても痛くない位だ。
でもそれと同時に、子供とは、社会性の無い『小さな野獣』だとも常に感じる。
さて、貴和子はどう決断を下すか。
表題作の割にイマイチ他の人のレビューでは評価がよくなかったのですがそれは男性読者と未婚女性が書く割合が高いからきっと「共感」しにくいのだと思う。
むしろ男性は「夢」をいつまでも追い続けたいからファイル3の方が単純に自分と重ねて共感しやすいだろうな、と。
コメント