ケーキ屋さんの次はパン屋さん…
と言うのは本当に偶然で、この本を借りに図書館に行った朝刊にシリーズ第3弾が発売される広告が載っていて、さらに偶然に本棚で見つけ、貸出票に「予」マークがついていたという事はタッチの差で予約本のピックアップより先にゲットしたという偶然繋がり。人はそれを運命と言う…ではないけど本文も結構「運命」と言う言葉を使用しているのでものすごいシンクロ率高し!

ところで読みだしてまず気になったのが「段組み」とでもいいましょうか。
一般的に小説って「中央ぞろえ」になっていて上下ほぼ均等な空きスペースがあると思うのですが本書はなぜか「右端設定、左端設定」と言いましょうか。
なぜか上部に偏った設定がされていて慣れない人間には違和感絶大!
落ち着きませんでした。

後、深夜営業業界では表現的に一般的なのかもしれませんがパン屋の開店時間が
営業時間は、午後二十三時から 午前二十九時。

とあり、なんで午前5時じゃないんだろう?と。

午前29時…

一般的に言わないと思うんだけど…


本文的な感想は正直表紙の見た目とかなり落差があって「ヘビー」な内容。
ポプラ文庫ってイメージ的に子供向けかな?と思ったんですがイヤイヤなんのなんの。でも、中高生なら理解しやすいのかな?
「のぞみ」にしたって「こだま」にしたっていわゆる「親に捨てられた子」扱いだし平和そうなパン職人2人しても過去は結構重たいものを背負ってるし。
片親、しかもその引き取った親すらも子を捨てて好き勝手している設定に「今の時代」を感じないわけにもいかず。自分で自分を守るために毎日戦場にいる子どもと言う設定がいやはやなんとも…
自分の子がいかに平和な恵まれた子供かと実感させられます。

格差社会じゃないけどね。
他人の方が血が繋がっているより優しいとか親らしい心遣いが出来るじゃないけど。「家族」とか「親子」とか結構考えさせられちゃう一冊。
ドラマになったらこのベースに流れる「重さ」は一体どこまで残るのかな?
それともさらりときれいごとに包まれた一般受けする形になるのかな?

コメント